2008年4月、修理完了、「日本楽器横浜工場」製リードオルガン。日本楽器というのは現YAMAHAだが、この横浜工場はもともと「西川オルガン」だった所で、1代限りだった西川虎吉の西川オルガンの工場を日本楽器が吸収したものらしい。従って、そこで作られるオルガンは「西川オルガン」のデザインそのままで、正規の「YAMAHA」オルガンの系譜とも違う。
このオルガンは、四国のお寺からの依頼によるもので、私が直したオルガンの中でも、壊れ方は超A級。外装の塗装は木肌が出る位剥がれていてしかも板のはぎ合わせが悉く取れていた。自然分解してしまい、元通りの姿に戻すのに多くの工程を必要とした。しかも、このオルガンは、楽器としてはストップなしのシンプルなものだが、透し彫り、彫刻、ペダルの華やかな模様、燭台(欠損していたため新規作成)、など、調度品としても見所も多い。製造年は推定1930年頃。YAMAHAがだんだん装飾のおとなしい直線的なデザインのオルガンになっていくのに対し、西川系のオルガンはこのように「飾り」の部分が多く残されていた。
このオルガンの修理の様子は、才気堂HPの「オルガン修理記録」のページで「全て」をご覧頂けます。(画像枚数184枚)
このオルガンは、四国のお寺からの依頼によるもので、私が直したオルガンの中でも、壊れ方は超A級。外装の塗装は木肌が出る位剥がれていてしかも板のはぎ合わせが悉く取れていた。自然分解してしまい、元通りの姿に戻すのに多くの工程を必要とした。しかも、このオルガンは、楽器としてはストップなしのシンプルなものだが、透し彫り、彫刻、ペダルの華やかな模様、燭台(欠損していたため新規作成)、など、調度品としても見所も多い。製造年は推定1930年頃。YAMAHAがだんだん装飾のおとなしい直線的なデザインのオルガンになっていくのに対し、西川系のオルガンはこのように「飾り」の部分が多く残されていた。
このオルガンの修理の様子は、才気堂HPの「オルガン修理記録」のページで「全て」をご覧頂けます。(画像枚数184枚)