スタインウェイ
私はピアノ調律師なので、
外国の街を歩く場合、
とりあえずピアノ屋を訪ねてみる。
ココは、宿のあるビルから
数百メートルだったのと、
非常に大きな店だったため、
すぐにわかった。
店の前に着いて驚いたのは、
車がギチギチに停めてあって、
それぞれの隙間がマジで5センチ
くらいしか無かったため、
どっから店の入口にたどり着けば
良いのか、ちょっとアセった物語。
ヤマハの特約店でもあり、
スタインウェイの特約店でもあるらしい。
いろんなピアノ、30分くらい自由に弾かせてもらって
最後にお店の人に自分の修復楽器のCDをプレゼントした。
奥にはカギの掛かったスタインウェイの売り場も
あったが、このピアノなども良い感じで、わざわざ
さらに高級なものを求める必要もないくらいだった。
スタインウェイのフレーム右側には、太く黒く「STEINWAY」と書かれているが、「S400B」にも同じように太く黒く書かれている。タッチ感、音色、「CF」が凝縮されたような、まぎれもなくYAMAHAの音だが、このピアノは、YAMAHAが本気を出せばスタインウェイと比肩できるピアノが出来るんだ!という意気込みが形になったようなもの。スタインウェイが欲しいけど、実はYAMAHAのタッチ、音色が好き!という方にオススメ。現行新品の「C3」「C5」とほぼ同価格で、「S400B」の中古が買える、としたら、どちらを選びますか? 私は、「S400B」をお奨めします。但し、中古で年に2〜3台しか出てこない「激レア」ピアノ。
この「S400B」はYAMAHAが一番ピアノを作っていた時期、スタインウェイに比肩できるサロンコンサートピアノを!、ということで作られたピアノ。1982年登場時、ほぼ同サイズの「C3」の2倍以上の「¥3,000,000-」だった。「S」シリーズは現在も作られているが、調律師にも人気の高いのは80年代の「S400B」。何がどう違うのか、やはり「素材」だと思う。そして「設計」「手間の掛け方」かもしれない。思った通りの音が出る。もっと強い音!と思って力を入れればどんどん強く出て、しかも音色は割れずに美しいまま大きく出る。もっともっと弱い音!と思えば、やっと聞こえるくらいのかすかな音がしっかりと響き、しかも音色は玉のように美しい。 家庭に入る「コンサートピアノ」、それがS400B。
ピアノ&オルガン修理調律
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