オルガン
引取った時から、
修復困難だった、
製造番号80000台の
山葉オルガン、、
恐らく1905年(明治38)頃のもの
本体は桜材で、ちょうど
修理中の大型オルガンに
燭台を付けなければならない為、
その材料が取れるかもしれない。
一念発起して、解体することにした。
このくらいのオルガンの解体は、
1日では終わらない、、、
何故なら、ネジが錆びすぎて、
木部と同化して回らないため、
一つ一つ、いちいち外すのに
トホホな手間がかかるからである。
外に放置していたので、
塗装が剥げているが、、
このオルガンは元々は
「真っ赤」な色をしていた。
裏から見ると、桜材の
非常に美しい木目の部分を
使っている。モヤモヤっと
雲のような模様が出るのが
美しい桜材である。
鍵盤からの伝達は、
後のピットマンシャンクではなく、
ネジ式で鍵盤高さを調整出来る
ような進取の構造になっている!
さすが、明治の職人!
バルブを下げる部分は、
金属ワイヤー製
鍵盤、響板を外したところ
ひとつ外すごとに、
バカバカしいくらいの
手間がかかる、、、
どうしても外せないねじは、
アタマごとドリルで削ってしまう。
ちょうど真ん中に穴をあけるのは
物凄く難しい、、、
ここまで削ってしまう、、
抜けないネジ、折れたネジも、
とりあえずぜえんぶはずす、、、
側板を背中合わせにすると、
「山」のカタチになる、、、
こちらは同型機種の側板。
次回解体予定のもの。
背中合わせにすると富士山の
カタチになるので
「富士山型」と呼ばれる。
今回解体のオルガンの側板は
きれいに接ぎ直して、
机か棚にする予定。
燭台に使えそうな板は、
結局取れなかった、、、
フェリーが午前9時に厦門港に着いて、
出て来たのが9時20分ころ。
早速コロンス島への切符を買おうとすると
次は1番早いので、11時10分発、らしい。
今日は夕方17時頃の列車に乗る予定なので、
コロンス島へ行っても、無事に帰ってこれる
だろうか?
と思ったが、そん時はそん時。とにかく、次の
船の切符を買うことにした。
人、人、人、中国の切符売り場、、
港の両替所が、お休み中、、なので、
前回中国に来た時の人民元でコロンス島
までの切符を買った。
残りがこれだけになってしまい、
ココボロそいので、なんとかもっと
両替しなきゃ、と切実に思う。
船が出るまでに1時間くらいあるので、
ターミナル外の銀行を訪ねて、外に出た。
とにかくターミナルは、メチャでかくて、広い。
幸い、近くに銀行があり、まとまった額の人民元を
引き出せて、一安心。厦門駅までのバス乗り場
なども調べたりしたが、とにかく広くて、
暑い日の午前中、早速汗だくになった、、
発車時間が迫り、中に入ってみると、物凄い人、人、人!
乗り場まで並んで、、
だんだん船に近づいて、、
乗ってみると、定員以上乗せないのか、ちゃんと座れるくらいの
乗車率だった。エアコンも効いていて、昔の中国旅行では
あり得なかった、快適さ。
厦門港から、コロンス島へは、20分くらいで着くはずなのに
なぜか1時間経って着かない。服務員に聞いてみたら、
行きはコロンス島の周りをぐるっと回って、島を眺める
ようになっているらしい。
教会などで現役で使われて
いるオルガンを半日くらいで
何とかなりませんか?
という場合の作業は、
分解掃除と、調律。
新幹線で出張!って
特別な事かと思ったら
やまびこ車内は結構
混んでいた。
日本の大動脈は、
ちゃんと濃い熱い血が
流れてるのだと実感、、
-
昭和32年のオルガン
既に60年経っている。
半日でチョチョっと
何とかなる筈もない
のだけど、何とかする!
風袋もほころび、板も
割れが入り、これを
何とかするには、人間に
例えると長期の入院と
大掛かりな手術が必要。
木を埋めて、それ以上割れが
開かないように当て木をした。
クスリを飲んでとりあえず
痛みを抑えましょう、、、
みたいなものだけど、
それでも掃除と調律と
応急処置で何とかする。
あぁ、良くなった!
と感じてもらえるくらい
の作業が出来た。
特に「調律」は重要!
ちゃんと直すには、
抜本的な修理が必要だけど、
全然伸びてないし切るとこ
無いかなあ、と思っても
床屋に行けば、それなりに
サッパリするように、
とりあえずその場で出来る
ことをして、何かしら
効果が出ていれば、
それでも良いと思う。
題名のない音楽会に、才気堂修復のオルガンが登場!
昨年秋、収録に貸出し、カットされずに無事にオルガンの場面が放送されるか不安だったが、今朝、テレビを見てみると、結構映っていた。
http://www.tv-asahi.co.jp/daimei/blog/index.html
指揮者の佐渡さんが、話していた、若い女の先生の思い出、その先生は確か若くして亡くなったという話もされていたように思う。それを収録のこちら側で聞いていた私は、オルガンってのは、そういう何十年も前の情景を、美しく蘇らせてくれるものだなぁ、と思った。
あのオルガンは、1922年の製造、西川オルガンである。西川という会社は、創始者、西川虎吉亡き後日本楽器(現YAMAHA)に吸収され、西川オルガンの横浜工場は、西川オルガンのデザインを継承しつつ「日本楽器横浜工場」としてオルガンを作り続ける、そんな時代のオルガンである。
画像左が、収録に使われた、1922年製の西川(日本楽器横浜工場)のオルガン、右のオルガンは、1953年製のYAMAHAベビーオルガン。
どちらも、2月19日の「南麻布セントレホール」での才気堂演奏会にて使用予定。
-
2月19日の演奏会についての詳細は、才気堂までお問い合わせ下さい。
(南麻布セントレホールではなく、直接才気堂までご連絡下さい)
才気堂HP
http://www.saikido.net
才気堂メール
info@saikido.net
南麻布セントレホールの場所ほか
http://www.centre-hall.com/function/function.cgi
昨年秋、収録に貸出し、カットされずに無事にオルガンの場面が放送されるか不安だったが、今朝、テレビを見てみると、結構映っていた。
http://www.tv-asahi.co.jp/daimei/blog/index.html
指揮者の佐渡さんが、話していた、若い女の先生の思い出、その先生は確か若くして亡くなったという話もされていたように思う。それを収録のこちら側で聞いていた私は、オルガンってのは、そういう何十年も前の情景を、美しく蘇らせてくれるものだなぁ、と思った。
あのオルガンは、1922年の製造、西川オルガンである。西川という会社は、創始者、西川虎吉亡き後日本楽器(現YAMAHA)に吸収され、西川オルガンの横浜工場は、西川オルガンのデザインを継承しつつ「日本楽器横浜工場」としてオルガンを作り続ける、そんな時代のオルガンである。
画像左が、収録に使われた、1922年製の西川(日本楽器横浜工場)のオルガン、右のオルガンは、1953年製のYAMAHAベビーオルガン。
どちらも、2月19日の「南麻布セントレホール」での才気堂演奏会にて使用予定。
-
2月19日の演奏会についての詳細は、才気堂までお問い合わせ下さい。
(南麻布セントレホールではなく、直接才気堂までご連絡下さい)
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ピアノ&オルガン修理調律
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