ピアノ調律師「才気堂」

「才気堂」とは、古い楽器を「再起動」するという意味です。 あらゆるピアノ、リードオルガン等鍵盤楽器を修理再生&調律します。

足踏みオルガン

会津藩藩医の家のオルガン

以前直した、
1918年製造の、
第九號型山葉風琴。
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納品時、持ち主の方が、このオルガンは、会津藩の藩医をしていた先祖のもので、、、と話していたのを思い出し、改めて詳しく教えていただいた。以下、引用文。


、、、、、はい、その通りです。
わたしの母の実家は会津なんです。
しかも代々、会津藩の藩医の家系です。
いま話題の松平容保の診察にも登城したはずです。
戊申戦争にも従軍したらしいです。
当時、容保公から下賜されたという白薩摩焼きの抹茶茶碗が
我が家に無造作に置かれておりますし、時々使ってもいます。

明治になって藩医の仕事もおわったのですが、いもま医師の家系です。
母の祖父は東京帝大医学部を出た人で、会津市内に耳鼻科医院を開業しました。
この人が、愛娘(母の叔母にあたる)に買ってやったオルガンなんです。
当時、関西で1台、東京で1台、仙台で1台、発売されたものを
広告が出たその瞬間にどうしても欲しくなって、仙台の楽器店に予約したと聞いています。
叔母は、お姫様のように育てられた人で、
身の回りの世話をする彼女専属の付き人(ねえや)がいたそうですよ。
優秀な人でもあり、女子医専を出て眼科医になりました。

叔母は、やや不幸な結婚をしたせいもあって
オルガンなどを持たずにひっそりと嫁ぎました。
オルガンは長いこと忘れられて土蔵に放置されており、
私や兄が幼いころには、ほこりまみれの上、雑多なものが乗せられていました。
物載せ台のようになっていたので、当初わたしも楽器とはおもわず、
あの左右の燭台の上に腰を掛けたりしながら、兄とかくれんぼしていました。
中学生になったころにようやく、これはオルガンだっ! と気づき慌て、
祖母に頼み込んで 「私が大人になったらオルガンを頂戴。たいせつにするから。」 と
貰い受ける約束をしたというわけです。
それから、修復してちゃんと設置できるまでにもさらに長い年月が必要でしたが、、、、



実際にオルガンを購入したのは、藩医の次の代らしい。今年で百ニ歳。このオルガンは、その間、戦前〜戦後、沢山の人に弾かれ、忘れられ、そして今は、相変わらず楽器として生き続けている。

ベビーオルガン修理まもなく完了

長かったオルガンの
修理もそろそろ終着駅、

昔、長距離の列車に
乗ったりすると、途中で
退屈になり、憧れて
せっかく乗れたのに
早く着かないかなあ、
などど思ったりして、
しかし終着駅が近づくと
旅が終わってしまうのが
残念に思えたりした
ものである。

ベビーオルガンによくある
譜面台の金具の修理、
軸の部分だけ新製して、
しっかり直せてしまった。
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ペダルも実は、表面の
模様だけでなく、ペダル板
も新製してある。
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少し音を鳴らしてみた
感じでは、ものすごく
哀しい侘しい、
安倍総理に聴かせたら
国民中心政治に
国政大転換するんじゃ
ないかと危惧するくらい

切ない「泪の音色」が
誰でも気軽に出せてしまう
楽器のようだ、、、

明後日完成予定、、、、、

ベビーオルガン修理が完了

昭和5年製造、ヤマハオルガンの
修理が終わった。

ペダルもペダル軸受も破損で
膝ペダルは欠損、、

かなりの小物を作り直した。

ベビーオルガンは、小さいけれど
音量充分で、音域も4オクターブ
あればバロックの曲は殆ど
弾けるため、不自由を感じる
ことは無い。

ペダルの踏み加減で自在に
クレシェンド、デクレシェンドが
出来るので、真のアーチストなら
スグにこの楽器の魅力と有用性に
気付いてくれると思う。

右は昭和3年製造の、西川〜ヤマハ。
西川風琴が日本楽器横浜工場となった
後のもの。

大人気の所謂「金魚型オルガン」は、
昭和の初めころ、だんだん直線的な
デザインに変わっていく。

コレはその過渡期を一目で感じる
貴重なツーショット!?

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オルガンのペダル描き

全てのいろが描き終わる(u_u)

元のペダルは擦れ過ぎて模様が
見えないので、同時代のペダル
から模様を再現大介!

あとは明日、クリヤーを上塗りして
鋲を打って完成。

そしたらいよいよオルガン
本体の組立て。

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右が元のペダル。
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同時代の昭和初期の模様の復元
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オルガンのペダル模様の復元

オルガンのペダルの模様は
古いオルガンの擦れた模様を
参考に描き直す。

日本中でペダルをわざわざ
描き直しているのは、
他に何人いるだろう?

一色描くと乾燥するのに
1日かかるので、6色だと
6日がかりの作業になる。

明後日あたり、完成予定。

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「和風総本家」のオルガン

私が貸し出したオルガンが
「和風総本家」に登場。

ヤマハの創始者の山葉寅楠の
再現ドラマで、よく出来ていると
思ったが、出来れば「オルガンの音色」
をもっと入れて欲しかった、、、

エンドロールに名前出します!
と言われ、東京二往復の交通費だけで
貸し出してしまったが、
いつものことだが、テレビは
なかなか宣伝にはならない。

今日は、買った宝クジが結局
最下等の100円が一枚だけ
「当たっていた」ような気持ち、、、

おやま でリードオルガン演奏

懐かしの童謡会 おやま

コンサートは予定通り。

西川オルガンが舞台で弾かれる
のは、実は非常に貴重な機会
ではなかろうか?

マイクなしで大ホール全体に
泪の音色がしっかり響く。
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小山市民文化ホール
楽屋の椅子
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古くてゴキゲン!
座面が前傾している!
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イイね!

今更練習してもこれ以上上手く
弾けない。そして舞台へ。

なんと、才気堂の独演があり、
亡き父から遺伝した4曲を
傲然と披露!

1.悲しき子守唄
2.船頭小唄
3.蘇州夜曲
4.花言葉の唄
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休憩時間、ロビーに展示のオルガンを沢山の方が弾いていた。
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懐かしの童謡会おやま15周年
コンサートの打ち上げ

小山の方々の特徴は皆さん
「おやま」が大好き!
ということである。

市制60周年記念のコンサート
だったこともあり、市長さんも
参加して、最後は市長さんの
リードで「小山市歌」を2部
合唱して盛大に終わった。
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懐かしの童謡おやま

明日の「童謡コンサート」の
リハーサル。

全然弾けてないんです、、、
を言えないまま、明日は本番!

明日は、西川オルガンを何とか
間に合わせて、その「音色」に
助けてもらおう、、、(°_°)

歌う皆さんは女性100%だが、
オジサンやオジイサン達は
何処で何してるんだろう?

男性は童謡とか
「懐かしくない」
のだろうか?
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ヤマハリードオルガン4ストップ 1938

1938年(昭和13)製造。ヤマハ、
4ストツプ、リードオルガン。戦時設計でアルミリードだったものを真鍮製に交換。YAMAHAの「Y」が粋に組込まれたデザイン。2008年、才気堂 修復
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ESTEY ORGAN

1872年、アメリカ製「ESTEY ORGAN」 エステイオルガンは、ピアノで言うとスタインウェイのような一流メーカー。1950年頃までオルガン全盛時代を支えた。 2008年 才気堂 修復
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ヤマハ金魚型オルガン 1912

1912年(大正元年)製造、ヤマハ、ベビーオルガン。通称「金魚」側板が金魚のカタチ。映画「二十四の瞳」にも登場する、39鍵のオルガン。音量充分!飾りとしてもオシャレ!  2009年、才気堂 復元。
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東京タワー

放送局にオルガン貸し出し。

高層階から、東京タワーが見える。63a1ef5b.jpg

貼替終了

白鍵貼替終わったところ。タダ単に剥がして貼るだけでなく、土台の木に合わせて縁を削るというのが手間のかかるところ。
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カシュー

普通、いかなる塗料も、コーティングした牛革には描けない、らしい。
が、カシューなら乗る。しかも、踏んでも剥がれにくい。大正時代の鮮やかな模様は、カシューのツヤで再現する。
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オルガン&アコーディオン演奏

e332e008.jpg毎月1回、桐生市の「桐生明治館」にて、リードオルガン&アコーディオンを演奏しています。

今月は7日(日曜日)、午後2時から。桐生明治館内の「喫茶室」で無料で演奏するもので、
何かお飲物でものみながら、懐かしい「音色」を如何でしょうか? 

私の好きな曲は、オルガンではバッハの2声曲、童謡などで、アコーディオンでは何故かフランスものを良く弾きます。タンゴやポルカも良いけれど、3拍子、が好きみたい!!

オルガン調整

5e34e7eb.JPG明日納品のオルガンを調整中。オルガンの修理は作業場で、組立と仕上げの調整は自宅で行う。このオルガンは、YAMAHA 5号型。リードが多いので、調律(リードの掃除と調律で丸2日かかる)が大変!ストップも11個あり、全ての効果がキチンと出るようにするのは、結構難しい。

ヤマハリードオルガン7ストップ、修理完了

b42000e8.JPG 7ストップ付、8’4’、2列リード仕様。ヤマハリードオルガン。
 製造年不明だが、マイナスネジとプラスネジが両方使われているので、昭和40年頃だろうか。万博のまえ頃は、このオルガンのような、曲線を多用したデザインが流行った。ピアノでも、YAMAHAのG2に変なデザインの赤いピアノがある。
 リード構成からすると、8’8”に比べて、演奏の効果が区別しにくいが、8’の方をずらして4’を重ねる音にすると、高音部などはさわさわときらめいた感じがして、これもまた8’8”と違った波の良さがある。

修理詳細は、才気堂HP http://www.saikido.net に順次掲載予定
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