ピアノ調律師「才気堂」

「才気堂」とは、古い楽器を「再起動」するという意味です。 あらゆるピアノ、リードオルガン等鍵盤楽器を修理再生&調律します。

塗装

1924年製ヤマハ11 ストップオルガン修理物語その9

外装再塗装、、着色、

カシューで塗る場合は、
着色なしでも充分色が付くが、
全体に深みを持たせるために、
着色しておく。

桜材の場合、赤系の顔料で
着色する。
IMG_2726

古いオルガンを塗り直す場合、
その色加減は、元々の色を参考に
する。日に当たっていない部分に
元の色が残っている。

経年変化で茶色っぽくなる
オルガンが多いので、オルガンは
茶色!、と思っている方が多い
かもしれないが、桜材のオルガン
は元来恥ずかしいくらい派手な
真っ赤な色をしていた跡がある。
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細かい装飾部品も着色。
IMG_2722

側板の装飾
IMG_2742

柱の装飾
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左、着色後
IMG_2748

新規製作の燭台は、
新しい木なので、どうしても
本体よりは明るめになってしまう。
IMG_2751

夜、着色した部材に、
カシューを刷毛塗り。

1度目の塗りは、捨て塗り。
木理の目止めとして塗るので、
乾燥したら殆ど研いでしまう。
IMG_2758

柱の重厚感、ツヤ感は、
カシューによって一層引き立つ
IMG_2766

柱、、
IMG_2769

装飾部品
IMG_2774


1924年製ヤマハ11 ストップオルガン修理物語その8

外装の塗装剥がし

剥離剤を使って剥がすのだが、
すんなり剥がれるものではなく、
刃物でじわじわと剥がす、、、
5003

重厚な側板は、特に面倒
5003

剥がした旧塗料、、
5003

側板、塗装剥離前と、剥離後
5003

ペダルの軸が外れず、
半日徒労、、

結局、軸は中で錆びて外れないので
外さずに、位置をずらして
穴を開け直すことにした。
5003

塗装を剥がし終わった外装は、
改めて細かい取り残しを掻き取り、
全体にヤスリがけしておく
5003

今回のオルガンは、
装飾も多く、部品点数が
バカ多い、、、徒労ついでに
並べて写真を撮った、、
5003

夜、改めて細かい部品の
隙間の掻き残しを刃物で
取り除く、、
5003

オルガンのペダル描き、最終日

リードオルガンの
ペダル描き物語
IMG_5389


最終日、もう一息、、
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元のペダルは、こんなかんじ、
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1番最期の、黒、
細い線を入れるのが難しい。
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ちょっと違う所もアルカポネ
だけど、大体似てるから、
まぁ、良んぢゃねん?
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手は忙しいけど
アタマがヒマなので、
サタデーナイトビーバー
堂々二枚組とか全部
聴き終えてしまう。
IMG_5391


2枚目は、どうでもいい曲や
映画では使ってねんぢゃね?
的な陽の目を見ない曲ばかり
だが、ペダル描きには、
次々とかかるダンシング
ミュージックは、結構
合うかもしれない。
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1905年製ヤマハベビーオルガン、外装塗装、、目止め

木工塗装で最も重要な作業

「目止め」

目止め作業は、物凄く
重要な作業だけど、
非常に面倒なので、
DIYに慣れた方でも、
なかなかやらない作業
かもしれない。
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木理が黒く出るように
試行錯誤の連続である。
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ニントモカントモ
にんにんでござるよ、、

ベビーオルガンの再塗装。その1

ベビーオルガンの
塗装、、

オルガンの敢然修理は
その大部分が塗装である。
コレは何十年も経った状態
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右は塗膜を剥がして木の素地まで
出した状態、、
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全ての部材、全ての塗膜を剥がして
木の素地から塗装をやり直す。
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剥離剤をかけて、刃物で
はぎ取る、、
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そして、塗装作業は
剥がして、素地を作る
ことで明け暮れる。

元の塗装を徹底的に
剥がす理由は、
美しい木目が
クッキリと出てくるから。
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コレをやると、物凄く
面倒な作業になるけど、
古い楽器の古い木の
美しい木目を際立たせる
塗装をするには、
こうするしかない。
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古い塗膜が木目をぼかして
いたものを剥がしてみると、
雄壮な猛々しい木目が
出てくる、、、
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これから、
全体にヤスリをかけて
木工塗装で最も重要な
「目止め」作業をして、
小豆のような渋い
赤色に着色して、、

そこまで出来たら、
もう終わったようなもの。

中塗りや上塗りの前の
作業が、ニントモカントモ
にんにんでござる、、!

ベビーオルガンの塗装その1

ベビーオルガンの
再塗装、、、

現状は、濁った茶色
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陽が当たってない所に
残っている
元の色は、真っ赤に近い
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表裏の比較
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これから古い塗膜を
剥がしていく、、、

999聴きながら、椅子作り

連日のトホホ、木工人生
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木工で最も手間のかかる
のが「塗装」である。
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その「塗装」の工程の中で
最も重要なのが「目止め」

何だそれ?

と思われるかもしれない
が、とにかく木工で最も
重要なのは目止め、、、
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この作業は、言葉では
説明しにくい。

力を入れて目止め作業
するので、一日中筋トレ
しているような感じ。

乾いたら、表面を紙ヤスリ
で研磨して、まだ何も
塗ってないのにスベスベ
サラサラな雰囲気に
なっていれば、吉。

その後の塗装作業は
必ずキレイに仕上がる。
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手は忙しいけど、
アタマがヒマなので、
BGMの名曲、
銀河鉄道999、とか
最大音量で聴きながら。
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999は、映画版、テレビ版
共に青木望、作曲で
オーケストラ作品としても
秀逸。
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松本零士作品特有の
無限で哀切な世界に
この音楽は欠かせなかった。

気の毒な場面や、
抗いがたい運命を
背負う悲しい場面で
よく流れた、スキャットは
伊集加代子。



テレビ版の方は2年以上
続いたので、このBGMに
馴染んだ方も多いと思う。
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一曲ずつ、解説がある。
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5号オルガン、譜面板の修理、

5号オルガン完全更生物語

多分これらの画像では
何がどうなっているのか
分からないかもしれない

とにかく毎日奮戦

譜面台の上半分が
ぺろっと剥がれて
なくなっている事件


あなたならドーする?

愚鈍な私は、別のオルガン
の天板の上面の薄い板を
じっくり剥がして、譜面台に
貼り直したのですよ!
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後でペロッと剥がれると困るので
接着剤は万遍なく広げて塗る
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継ぎ目に隙間が出ないように
天板から剥がした薄いツキ板を貼る
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クランプで締める時にズレやすいので
ココが一番肝心!
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接着完了したところ
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そして、元の模様通りに
透かしを抜いて、
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完全更生
のために情熱の赤に
染めました。
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こんなことで何日か
淀みに結ぶうたかたの
ように流れていきました。

5号オルガン塗装

5号オルガン更生物語!

塗装は、木の肌が
出るまで剥がして、
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表面を研磨して、着色する。 
右が着色した状態。
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じつわ、剥がす、という
作業はバカバカしい位
時間のかかるもので、
皆んなが順調に人生を
刻んでいるのを感じ
ながらも、自分だけなんで
こんなことで、、、
と思いながらの
地道な日々が続いた、、、

着色は塗装するとき、
必ず行う作業で、
何も色をつけずに
ニスやラッカーなどの
透明な塗料を塗ることは
まず、ない。

多分、皆さんは、
木製品の色は、元々の
木の色だと思っている
方が多いと思う。

一般に、楢などの勇壮な
木目は濃い茶色に染められ、
欅、樺などは明るい茶色に、
桜やマホガニーは赤く
染めてから、塗膜を作る
クリア塗料を塗る。

こうして着色しただけでは、
塗装は、まだまだ始まった
ばかり、、、
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着色は、ムラが出やすいので、
刷毛で手早く塗る。
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今回の更生物語は、
元々茶系だった
5号オルガンを
赤い彗星として
蘇らせよう!
というものである。
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サービスで行う塗装、、

オルガンの修理で最も手間ひま
のかかるのが塗装である。

外装は美しい木目の木で
出来ているので塗り直すと
それはそれは綺麗に蘇る。

が、しかし、

最も費用に差が出るのも
塗装を行うか否か、による。

今回預かりのオルガンは、
陽に焼けて塗装がかなり
剥げてしまったもので

製造より50年近く経っているので
中身の消耗部品をことごとく
修理する。

塗装は、しなくていい、、
ということで受けた修理だが、

塗装しなくても良い、という
場合でも、できるだけ手間を
かけずに、時間をかけずに、
何となく小綺麗になるように
工程を省略した塗装を行う。

50年に一度の修理を終えた
オルガンが戻ってきた時、
見た目もちょっと綺麗になって
いた方が
「あぁ、修理して良かったなぁ」
と思われるから。

しかし、ところがどっこい!

簡単に、ざっと、ほどほどに
小綺麗にする、というのは
実は至難の技である。

省略しても綺麗に出来るのなら
ちゃんと手間ひまかける塗装
など必要ない。

とりあえず、塗装の剥げた所は
素地まで研いで着色から
やり直し、そうでない無事な
箇所は汚れを落として中塗りから
やり直す。

塗装、は、木の地肌が見えて
いる所からやり直すのは、
実は、ものすごく大変、だけど

コレは必要なサービス。

image
image

オルガンのペダル描き

オルガンのペダル描き

もう四日目(u_u)

無い部品は、こうやって
「手作り」するんです。

小学校の時「図工」が
5、だったので、それで
いまもこういうこと、
張り切ってしまうのです(u_u)

子どもの時に得意なことを
褒められると、それで
人生が決まってしまうのです。
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オルガンの塗装

桜材の美しい木目のオルガン

今回はセラックニスの
捨て塗りの上に
中塗り上塗りにカシュー
を使用。

カシューは力のいる
塗料でしっかり押さえて
ゆっくり塗る。
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オルガン本来の塗料は
セラックニスだが、
子供のいる場所など、
カシューの方が擦り傷に
強いので、時々上塗りに
使う。
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床塗り

床を塗り直す。
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いろいろ、諸々の事情で。

とりあえず、やるからには
徹底的に。塗装は、天気次第。
今日みたいな、雲のある晴れ、
の日が、絶好の塗装日和!

塗料は、ノンロット。
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お茶の稽古、棗の装飾

毎月二回、お茶、の稽古。裏千家。赤城山麓の茶室への道、今日は霧模様。紫陽花がしっとり泣いている。
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今日はお茶の稽古の前に、三時間、棗に螺鈿を施す講習会。塗りの上がった棗に漆を塗り、貝殻を並べて模様を描く。俺の意匠は、調律カーブ!
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先生の「見本」各種。貝殻、金、銀、などで模様を描く。
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カシュー

今回はカシューでfea981b9.jpg

床を塗る! リビング編

e37c30f9.JPG やっとのことで「壁」が塗り終わり、壁木部も「ノンロット」を塗り終えた。完成予定日の10/31をとうに過ぎていたが、まだ大工さんも電気屋さんも建具屋さんも作業を続けている。夜は電気がつくので、鍵を開けて一人中に入り、いくらやっても終わらない「塗装」を続ける。
 「腰痛」と戦いながら、一番広いリビング部分を一気に塗った。スポンジ式のコテ刷毛、使用。素人用で小さいので、骨の折れる作業だ。ノンロットはムラが出来やすい、難しい塗料だ。目立つ床部分にもムラを作ってしまった。
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