調律師「才気堂」(開心堂)

「才気堂」から、2018年、心機一転、「開心堂」に名前変えようとしたのですが、結局両方使っています。開心、とは、私の好きな中国語で「思いっきり楽しむ」という意味です。英語の「Enjoy」のような言葉ですが、日本語には、対応する訳語がありません。日本人は「思いっきり楽しむ」のが苦手なのです。ピアノを始めとして、すべての楽器が、勉強する苦痛の種、ではなく、楽しむための道具、になりますように。

リードオルガン

教会のオルガン 中身だけ直して、、

ヤマハ11ストップオルガン
風袋張替えと、リード、ストップの
掃除をして、現場で組み立てる

この機種に多い、外装のツキ板が
ペロペロ剥がれてしまっているのを
接着し直して、それを押さえておく
治具を作った。
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風袋組み立て時に、こうして支えて
接着する。もたれかかり治具
〜押さえと君〜  と命名!
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風袋を組み込み、ペダル紐を付けて
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調律は、全リード214枚!
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ぜえんぶ終わって、試奏していると、
鍵盤が下がったままの空鳴りが!
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そういう時は、も一度ぜえんぶ
ネジを外して分解して、響板を
外して調べてみる。
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ソ、の音のバルブに、木のかけらが
ついていた、、、
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トホホな作業を繰り返し、
この教会にリードオルガンの
響きが蘇った、、、

教会のオルガン、中身だけ直す その3

ヤマハ11ストップオルガン
この機種に良くある故障が
ストップが効かなくなるというもの

内部の革部品が切れてしまうため
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ココは、牛革で部品を作って
交換しておく、、
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バルブ(鍵盤下の空気の弁)は交換
しないが、この機種に良くある
症状で、黒い粒、リードから出た
緑青の粒がバルブに挟まって、
空鳴りすることがある、
バルブは一個ずつ外して、
ゴミなどが挟まっていないか
ブラシで掃除する、、、
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リードに吹き出してくる緑青、
コレはリード蓋に貼ってある
ヤギ革の影響でそうなるらしい、
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堅固過ぎてなかなか抜けないリード
は専用の自作工具を使って、
てこの力で外していく、、
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殆ど使われない
エアリアンハープのリード、
二列あって数も多く非常に手間が
かかるが、キチンと調整、調律すると
コレはコレで良いものである、、
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何と!製造年は1961年!
必要最小限の修理ではなく、
何もかも全部直すのが、望ましい、
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リードは214枚、、
ぜえんぶ外して、リベットを叩き、
汚れを落として、出し入れしやすい
ように両サイドだけ磨いておく、、
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教会のオルガン、中身だけ直す!その2

預かってきた風袋、
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裂け目から向こうが見える、
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剥がす前に、途方にくれる、、、
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弁の革もホロホロ鳥、、、
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レコードをかけまくりながら
「剥がす」作業は深夜まで続いた、、
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教会のオルガン、中身だけ直す!その1

某教会の控室に何十年も
眠っていた、というか、
隅っこに片付けられて
忘れられていたリードオルガン

おなじみ、ヤマハ11ストップ!

昨年検品に出張して、
ネズミの害で音が出なくなった
というので見てみると、そうではない。
経年変化で風袋がパリパリに
破れてしまっていた、、、

その後電話などで相談して、
お見積を
何度か書き換え、いちばん安い
方法でなんとかすることに、、

それは、現場で分解して、風袋と
鍵盤部分を持ち帰り、風袋は張替え、
鍵盤なストップは分解掃除して、
リードは全部抜いて掃除して、
後日再び現場で組立てて、そこで
調律する、というもの。

この内容だと、
弾いた時のガタガタ感など
気になるものの、
調律と風袋張替えという二大作業を
することで、とにかく「楽器」として
蘇る、、、

分解の日、この機種に多い外装の
剥がれは、後日組立て時に目立たなく
するために着色することにした。
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まず、裏板を外す。
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屋根板と、鍵盤蓋を外す。
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ストップを外す
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鍵盤、響板部分、つまりアクション
全体を外して、それは持ち帰る
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棚板と風袋を外す
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風袋と棚板、、
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大袋の破れたところ、

コレは、ネズミの害などではなく、
経年変化で素材が劣化している、
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昭和40年頃のものだが、
ここまで劣化しているのは
なかなかない、、、
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劣化して、カリカリになり、
パリッと割れて
しまっている、、、
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1924年製 YAMAHA 11 ストップオルガン 袋はがし

本来なら、濡れ雑巾を当てて
アイロンで温めていくと
古いラバークロスは、すんなり
はがれるのだが、頑固に堅固に
貼りついたものは、そんな生易しい
ことではビクともしない。

そんな時は、水を吹きかけて
アイロンを直に当てる!
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当然ながら、アイロンに溶けた
ゴムが、異臭を放って焼き付く!
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濡らしては剥がし、の繰り返し。
このオルガンの風袋は、特に
ニカワがしっかり付いていたので、
バカバカしいくらい手間ひまが
かかった。
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どうにも剥がれないところは、
慌てず、焦らず、水を吹きかけて
濡れ雑巾を乗せて一晩置くと
翌日すんなりはがれる、、
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こんな感じで一晩置く。
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剥がした後の、大袋の板、、
湿らせたせいか、ものすごく
反ってしまっている、、、
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1924年製 YAMAHA 11 ストップオルガン 風袋張替え 〜古い風袋剥がし〜

コレが、リードオルガンの風袋
一見、一度張り替えたように
見えるが、、、
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実は、古い風袋を完全に剥がさずに
上貼りしてあるだけ。
ラバークロスの上にラバークロスは
接着出来ないので、これでは
空気が漏れてしまう。
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棚板の継ぎ目に貼ってあるラバークロス
板の狂いを防ぐために、隙間を開けた
部分があり、そこを塞ぐように
貼ってある。貼り替えるには、
古いラバークロスを剥がさなければ
ならないが、それが、ものすごく
大変!!、古いニカワは強固すぎて
全然剥がれないのである。

だから、面倒くさがって、
ちゃんと剥がさずに上貼りしてしまう
ヒトがいるのである、、、
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普通は濡れ雑巾を当ててアイロンで
熱して剥がすのだが、
堅固なものは、直接アイロンを
当ててしまう!!!!
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当然、アイロンに溶けたゴムがくっつく。
イヤな臭いもする、、、
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上貼りでごまかそうとした跡、、

誰かがテキトーに処置した跡を
取り去る手間が大変!!
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上貼りした部分、ちゃんとくっついて
いないので、スルスルと剥がれて
しまう、、、
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Packard Organ ペダルリニューアル

Packard Organ (右)の
ペダルの雑音が気になるので
直すことにした。
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ギーギー鳴る雑音は、
風袋と、その下の棒との
摩擦だった。ねじ止めして解消。

他に、ペダルの蝶番のガタから、
カタカタした雑音が出ていたので、
分解して直すことに。
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蝶番と軸の隙間でカタカタ鳴る。
分解して、軸を作り直すことにした。
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ついでに、どうでもいいモノが
貼られていたペダル板表面を剥がし、
花柄の高級絨毯に替えることにした。

元々製造時は、模様の入った絨毯が
貼られていたはずである。
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接着剤のニカワをことごとく剥がす。
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ペダル蝶番の軸を作り直す。
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ペダル表面には、こんな感じの絨毯を
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雑音もおさまり、見た目もキレイに
なって、気分も爽快、、、!
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会津藩藩医の家のオルガン

以前直した、
1918年製造の、
第九號型山葉風琴。
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納品時、持ち主の方が、このオルガンは、会津藩の藩医をしていた先祖のもので、、、と話していたのを思い出し、改めて詳しく教えていただいた。以下、引用文。


、、、、、はい、その通りです。
わたしの母の実家は会津なんです。
しかも代々、会津藩の藩医の家系です。
いま話題の松平容保の診察にも登城したはずです。
戊申戦争にも従軍したらしいです。
当時、容保公から下賜されたという白薩摩焼きの抹茶茶碗が
我が家に無造作に置かれておりますし、時々使ってもいます。

明治になって藩医の仕事もおわったのですが、いもま医師の家系です。
母の祖父は東京帝大医学部を出た人で、会津市内に耳鼻科医院を開業しました。
この人が、愛娘(母の叔母にあたる)に買ってやったオルガンなんです。
当時、関西で1台、東京で1台、仙台で1台、発売されたものを
広告が出たその瞬間にどうしても欲しくなって、仙台の楽器店に予約したと聞いています。
叔母は、お姫様のように育てられた人で、
身の回りの世話をする彼女専属の付き人(ねえや)がいたそうですよ。
優秀な人でもあり、女子医専を出て眼科医になりました。

叔母は、やや不幸な結婚をしたせいもあって
オルガンなどを持たずにひっそりと嫁ぎました。
オルガンは長いこと忘れられて土蔵に放置されており、
私や兄が幼いころには、ほこりまみれの上、雑多なものが乗せられていました。
物載せ台のようになっていたので、当初わたしも楽器とはおもわず、
あの左右の燭台の上に腰を掛けたりしながら、兄とかくれんぼしていました。
中学生になったころにようやく、これはオルガンだっ! と気づき慌て、
祖母に頼み込んで 「私が大人になったらオルガンを頂戴。たいせつにするから。」 と
貰い受ける約束をしたというわけです。
それから、修復してちゃんと設置できるまでにもさらに長い年月が必要でしたが、、、、



実際にオルガンを購入したのは、藩医の次の代らしい。今年で百ニ歳。このオルガンは、その間、戦前〜戦後、沢山の人に弾かれ、忘れられ、そして今は、相変わらず楽器として生き続けている。

1924年製ヤマハ11 ストップオルガン修理物語その7

徒歩で10分、トホホで15分、、、

古いリードオルガン修理で
最も重要で、しかも
誰もこんなことしてない? ので
誰にもこのトホホ感が分かって
もらえないという孤独な作業、

再塗装するためには
古い塗膜を完全に剥がす
必要があり、先日の剥離剤は
全然用を成さないものだったので
別の剥離剤で再度挑戦!
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木の肌が完全に出るまで、
徹底的に塗膜を剥がす。
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剥がれてこないところは
再び剥離剤を付けて剥がす
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剥離剤を付けると、すんなり
ポロポロ剥がれるかというと、
実は全然そうではない!
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刃物を当てて、
ジリジリと剥がしていく、、
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素敵な飾りの脚、
1本剥がすのに、
2時間近く費やしてしまう、、
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左、敢然剥離後、、
右、これから剥がすもの、、、
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元の脚は、しっかり着色されてから
塗装されていたのがわかる。
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1924年製ヤマハ11 ストップオルガン修理物語その6

再塗装をするためには、
古い塗膜を全部剥がす
必要がある。

剥離剤でもなかなか
剥がれないので、
今回の塗装は、
辛く虚しい作業になりそう、、

ちょっと塗って
擦ったくらいでは、
全然剥がれない、、
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ドバッと垂らしてみた
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何となく剥がれてきた、、、
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このオルガンは、
部品点数もメチャ多いので、
出口の見えない長い長い
トンネルをトホホで
トボトボ歩くことになりそう、、




1924年製ヤマハ11 ストップリードオルガン修理物語 その5

このオルガンには元々付いて
いなかった「燭台」を
依頼により新規製作。

出来れば古いオルガンから
取った板で作りたかったが、
燭台の円盤部分は結構大きく
取る必要があるため、

結局何台か解体したオルガン
からは板が取れず、新しい
樺の板から作ることにした。

オルガン本体は桜材だが、
樺は桜に似ているので
代替材として使える。

まずは、コンパスで丸を描く
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ジグソーで切り出す
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高級オルガンの燭台は、
部品が3点仕様!
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木工旋盤で皿の部分を削る
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模様も刻んで、、、
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大正時代のヤマハオルガンの
燭台をコピー
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皿の部分を削り終えたところ
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山葉7ストップオルガンを解体

燭台を作るために、
材料の板が取れないものかと、
古いオルガンを解体してみる。
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インスタ映えしそうな雰囲気?
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このオルガンは、元々は
真っ赤な色のオルガン、、、

日に当たってない部分に
元の色が残っている。
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風袋のバルブをプラ板で直した跡、
ペダルひもを絨毯で直した跡、、
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ここまでバラすのに半日、、
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解体してみたものの、
燭台に使える大きさの板は
取れないことがわかった、、
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トホホな1日、、、
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Farrand&Votey ReedOrgan 1891 調整その2

製造番号26193
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リードオルガンアトラスによると
デトロイトでほんの数十年だけ
作っていたメーカーで、
創意工夫、特許も多く、
堅牢で高級なオルガンを
作っていた、、、
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アクションのみを預かり、
分解掃除、、
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鍵盤土台が割れていたので接着
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カプラーは、前に直した(?)ヒトが
テキトーに釘で止めていたため
正常に機能しなくなっていた。
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仕方ないので、釘を数カ所
ネジに交換して、しっかり
動くようにした。

本来なら、ヒンジとして
ラバークロスで貼るものである。
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リードを全部外して、
リベットを打ち直す。
黄味が強いのは、銅の
割合が多い真鍮だから。
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白鍵の剥がれたところは、
こうして貼り直す。
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風袋のほころびを
柔らかい革でふさぐ。

風袋は、張り替えるのが
一番良いのだが、
とりあえずこうしてふさぐだけでも
ちょっと空気もちが良くなる。
ただしこの方法は、効果が
長続きせず、またここから
剥がれて漏れたりする。
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調整、調律完了。
3月22日、私も参加して
ここで演奏会開催予定。
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調整後の動画、「ひき潮」



Farrand&Votey ReedOrgan 1891 調整その1

上尾市、聖学院教会にある
Farrand&Votey リードオルガン

製造番号26193 推定1891年製

20年くらい前に、教会の
名物にしようと購入されたらしい。
が、1度演奏会をしただけで
あとはそのまま、楽器として
使われることなく時間が過ぎて
いったという、、

今回、このオルガンを楽器として
弾けるように復活させて、
教会の行事などで使っていきたい、
という依頼で、予め検品した結果、
風袋は何とか使えそうなので、
分解掃除と調律をすることにした。
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鍵盤の上全体がパカッと開くのが
このメーカーの特徴
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裏側。奥行きは意外にスリム。
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デトロイトでほんの数十年だけ
花開いたリードオルガンの
メーカー、、
各部の作りはよく出来ていて、
かなりの高級品だったと思われる。
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1891当時では、超ハイテク素材
だったはずの「セルロイド」

129年の時を経て、剥がれたり
しているものの、一枚も割れていない
反ったところは貼り直す。
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ずっと回らなかった
Vox Humana、
プロペラが剥がれて
引っかかるので回らない。
貼り直せば回ると思う。
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倒して、風袋の状態を検査。
小さなほころびがあるので
若干空気漏れがある。
本来の素材「ラバークロス」
ではなくテント用のビニール
みたいなものが使われているため
早く寿命がきてしまっている。
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ペダルの位置が低いために
これまでずっと、
「弾きにくいオルガン」として
敬遠されてきたらしい。
ペダルの高さを上げようと
見てみたら、何と、ペダルのヒモを
調節出来る機能が付いていた!
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大袋、小袋ともに、折り目に
ほころびがある。
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1924年製ヤマハ11ストップ リードオルガン修理物語 その4

響板まで外したところ
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スエルのロッドは、アルミで
手作りされていた!

これも同型機種から部品を
取って使う、、、
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風袋を外したところ
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所々に残る「元の色」
鮮烈な赤!
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ペダルの蝶番は、ドア用の
デカいものに換えられていた。
本来の構造に戻す必要がある。
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リードオルガンの修理で
最も大変なのが「分解」である。

ねじ頭が潰れていたり、
サビが酷すぎてどんなに
力を入れてもウンともスンとも
言わない強固なネジ、、、

それでも力を入れて回そうと
するとドライバーが欠けてしまう。
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同型機種のペダル二種、
木の欠けの少ない方を使う。
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側板を外したところ。
この機種は、装飾が多い、、
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再塗装するためには、
外せるところはことごとく
分解する。
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ここまでバラバラに、、、
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明治の山葉オルガンを解体

引取った時から、
修復困難だった、
製造番号80000台の
山葉オルガン、、

恐らく1905年(明治38)頃のもの

本体は桜材で、ちょうど
修理中の大型オルガンに
燭台を付けなければならない為、
その材料が取れるかもしれない。

一念発起して、解体することにした。
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このくらいのオルガンの解体は、
1日では終わらない、、、

何故なら、ネジが錆びすぎて、
木部と同化して回らないため、
一つ一つ、いちいち外すのに
トホホな手間がかかるからである。

外に放置していたので、
塗装が剥げているが、、
このオルガンは元々は
「真っ赤」な色をしていた。
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裏から見ると、桜材の
非常に美しい木目の部分を
使っている。モヤモヤっと
雲のような模様が出るのが
美しい桜材である。
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鍵盤からの伝達は、
後のピットマンシャンクではなく、
ネジ式で鍵盤高さを調整出来る
ような進取の構造になっている!

さすが、明治の職人!
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バルブを下げる部分は、
金属ワイヤー製
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鍵盤、響板を外したところ
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ひとつ外すごとに、
バカバカしいくらいの
手間がかかる、、、
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どうしても外せないねじは、
アタマごとドリルで削ってしまう。
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ちょうど真ん中に穴をあけるのは
物凄く難しい、、、
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ここまで削ってしまう、、
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抜けないネジ、折れたネジも、
とりあえずぜえんぶはずす、、、
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側板を背中合わせにすると、
「山」のカタチになる、、、
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こちらは同型機種の側板。
次回解体予定のもの。

背中合わせにすると富士山の
カタチになるので
「富士山型」と呼ばれる。
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今回解体のオルガンの側板は
きれいに接ぎ直して、
机か棚にする予定。

燭台に使えそうな板は、
結局取れなかった、、、
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1924年製 ヤマハ11ストップ リードオルガン修理物語 その3

今回、このオルガンを直すために
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このオルガンを解体して
部品を幾つか流用する
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ペダルに付けられた鉄のプレートも
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こちらの方が摩耗が少ないので
コレを使う。
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何もかも寄せ集めるのではなく、
あくまでも本体は活かす。
小学校に置かれていたという
オルガンなので、側板の角が
丸く削れているが(左側)
右の、減りの少ない方に交換せず
あくまで本体は左側からなるべく
使う、、、
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解体しているとあらわれる
「元の塗色」、
鮮やかな赤いオルガン!
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お客様からの依頼で元々無かった
燭台を付けることになった。
同時代の似た機種のデザインを
コピーして作る。
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燭台は、3つの部品からなる
高級仕様!

知り合いの調律師から
木工旋盤を借りてきた。
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柱に付いていた筈の丸い飾り、
8個必要なのに3個しかない。

コレも木工旋盤で作り直す。
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1924年製 ヤマハ11ストップ リードオルガン修理物語 その2

製造番号211299
推定1928年製 
このオルガンを解体して、
今回修理の177211に使う。

まずは、明るいところで
よく見てみた。
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このオルガンは、本来は、赤いオルガンである。
雑巾で濡らしてみると、小豆色に光って見えた。
(下の丸柱だけは濡らしていない、違いがわかる)
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丸柱も拭いて全体を濡らしてみたところ、
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屋内に入れていよいよ解体しようと
思いつつ、なかなかできない場面、、、
面倒なのと、よくよく考えないと、と 
思うのとで、逡巡躊躇する。

古い楽器の修理は、かふいふ「座視」してる
時間がとっても長い、、、
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直すべき楽器、、、

2つある膝ペダルの左側が
欠損している、
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1924年製 ヤマハ11ストップ リードオルガン修理物語 その1

2020年1月18日、長野より預りの
ヤマハ11ストップ リードオルガン

製造番号は177211 推定1923年製
関東大震災の頃である。

最期は小学校で使われていたものを
廃棄されると聞き、引き取った
ものだという。

直るものなら直して、美術館に寄贈して
多くの人々に弾いてもらいたい、という
依頼である。

現状:
・鍵盤蓋が無くなっている
・風袋空気漏れ、演奏不可能
・装飾各部に欠損あり
・白鍵のみ貼り替え跡あり

鍵盤蓋が無い状態、、、
新しく作るか、似た機種から流用するか、
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白鍵のみ貼り替え跡あり。妙に真っ白なのが
気になる人もいるかもしれないが、
これはこれで悪くは無いと思う。
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無くなっている装飾
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接着が剥がれた部品を現代のプラスネジで
堂々とネジ止めした箇所。目立つので、
接着はきちんとやり直して穴を塞ぐか、
あるいは似た機種からこの部分を流用する。
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鍵穴の金具は欠損して、
鍵穴の下部に何か金具をつけて
外した跡がある、
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陽が当たってない部分に残る
このオルガンの元の色。

赤みの強い小豆色、
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なんと!、ほぼ同じ機種を廃棄用として持っていた。
製造番号214299 今回修理予定の機種とほぼ同じ。
おそらく1928年頃のもの。見た目はキレイだが
内部の痛みは激しく、修復困難な一台で、
解体も大変なのでどうにも出来ず困っていたが、
役に立つ時が来た。このオルガンの蓋や、
その他の部品を流用して、今回修理のオルガンに
使うことにした。
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1894年製 Chicago Cottage Organ ペダルひも修理

1894年製
Chicago Cottage Organ 社製
リードオルガン 

これまでに
風袋張替え、棚板再製作、
をして何とか弾けるように
したものの、ペダルひもが
切れてしまい演奏不可能に
なってしまった、、
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ペダルが片方下がったままに
なるのは、ペダルひもが切れて
いるからである。
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切れているのは左側の
ひもだが、今回は、左右とも
新しく付け替える。
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分解すると分かること、、

このオルガンは、古びて
焦げ茶色に見えるが、元々
赤い色をしたオルガンだった。
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分解の難しいオルガンは、
寝かせて手術する。

人間と同じように、、、
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元々のひも(1番右、126年前?)に
重ねて後から別のひもがつけられて
左側は重ねた二枚が1度に切れて
しまった。
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ペダルの部分だけ外す、、
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126年生きてる間には、
語り尽くせない色んなことが
あった、、、何度か修理された
跡を見て、昔日に思いを馳せる、、
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作業していると、ペダルの
左の板が割れていることが発覚!

それも再接着した。

古い楽器を直し始めると、
あっちも、こっちも、気になる
ところを直すことになる、、、
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ペダルひもの留め具も新製して
スッキリ!サッパリ!
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このオルガンは北米特有の
高いピッチで、元々は452Hz
あたりだったようですが、
全体に少し下がっていたので、

昨年12月の演奏会で使用の前に
急遽443〜444Hz前後に
ザッと合わせました。

こうすることで、
現代で生きることが
出来るのです。

高崎南教会オルガン、現場で組立て!

教会での、現場での、
リードオルガン組立、
そして214枚のリード調律。
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ペダル部分は、オルガンを
ひっくり返してつける。
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40セントも下がっている
リードもあって、それは、
恐らく購入当時から
結構調律が狂っていたの
かなぁと思われる。

-

つまり、、、

何十年もの間、ちゃんと
鳴ったことがなかった
教会のオルガン、、、

調律が合ってしまうと、
素晴らしい響きの
楽器として蘇ってしまった。


ストップの効果がハッキリ
分かるように直って
しまったため、
それを、実際に音を
出しながら説明して
わかってもらうところまでが
私の仕事、、、

例によって「実演」を
して、より多くの方々に
リードオルガンに興味を 
持って欲しいと画策、、

6月9日、日曜日の
1130〜に
この教会の礼拝後、
久しぶりの「実演」を
断行して、ストップ付き
オルガンの魅力を
余すところなく
お伝えしたい、という

そういうことになりました。

明治のオルガンの金色模様

ベビーオルガン
の修理

元の模様はそのまま使わずに
新たに別の板で部品を作って
そこに描く、、、
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デカールで金色模様
の復元
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大清帝国云々と 
描かれている、、
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教会のオルガン修理

教会などで今も多数
現役で使われている
ヤマハの11ストップ
リードオルガン5号型
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今回のは1971年製、
現場で分解して、
要所を直して、また
現場で組み立てて
調律する物語、、、
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何もかも直すことが
難しい場合、分解掃除、
袋張替え、調律、の
三大セットがオススメ。
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袋は以前直したことが
ある、と言われて
見てみると、古い袋を
覆うように上貼りされた
応急処置的なものだった。
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あからさまな上貼り
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接着剤もニカワを使って
ないので、ペロッと剥がれて
しまう。
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なぜ、その時のヒトは
ちゃんと直さなかった
かというと、

「面倒くさかった」
からである。
その一語に尽きる。

リードオルガンの袋張替え
は、特に、剥がすのが大変!
だから、それをやらずに
何とか済ませたい、と思う
ヒトが多いらしい、、、

直す方はちゃんと直して
なくて、依頼した方は
ちゃんと直ったんだ、と
信じている、、、

昭和末〜ヘーセー始め頃の
リードオルガン修理は
そういうのが非常に多い。

-

何十年かに一度の修理の
チャンスなので、上貼り
なんちゃって修理跡と、
元々の48年前の袋と、
両方を剥がしてから、
新しい袋をニカワで張る。


手間ひまかかって面倒な
作業だけれど、ほんの
数日で終わるので、
火星往復するのに比べたら
全然簡単なことである、、、

古い教会のオルガン搬出

閉鎖された教会から
オルガンを運び出す物語、
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既に何年も前に閉鎖されて
会堂はこんな雰囲気
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狭い階段を上った2階へ、
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このスペースを少し片付けて
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このオルガンをここで分解して
搬出する
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外装を分解して
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倒して風袋を外し、
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ひとつひとつの部品を
外に運び出す。

入れた時は運送屋さんが
窓から入れたと思う、、

私の場合は、
現場で分解して
下ろすというやり方。
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一年に何度か、
こんな手間ひま、がある。
他にも、使わない机などを頂いた。
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別棟2階にもオルガンが
あるというので見せてもらった
急な階段を上ると
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学校用デスクオルガンが積んであった
これは引取出来ない、、、
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「お勢登場」の長持のような
箱がいくつもあった、、、
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教会員への伝達書類入れを頂いた
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「イエス」のスライド教材を
頂いた。藤城清治作!
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ヤマハベビーオルガン 修復へ

明治38年(1905)頃の 
ベビーオルガン修理物語
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序章、、、

1905年は、実は
世界激動の年、、、

図らずも
「ポーツマス条約114周年」
の今年、このオルガンと
出会うとは、、、

-

持ち主の70代の方の
「ひいおばあちゃん」
が子供の頃弾いていた

という、、、
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ペダルには美しい模様
コレは手描きで再現する
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製造番号71618  1905年製
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昭和26年の小学校の
歌の本が破れて
入っていた、、、
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現状では、茶色っぽい色ですが、
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陽の当たっていない
部分を濡れ雑巾で
拭いてみると、
鮮やかな小豆色!

再塗装すると
「深紅のオルガン」
として蘇って
しまうでしょう、、

6月頃、完成予定です。

宇和島から高松へ、9時間の旅

宇和島でのオルガンの
調整、調律、プチ演奏会
の後は、再び青春18で
まずわ、高松まで、、、

たったの9時間で
あっという間に
高松まで着いてしまう、、

八幡浜にて
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伊予北条にて
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宇和島にて

群馬からわずか
27時間半で宇和島
に着いた、、、
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江戸時代なら
2週間はかかった
だろう、、、

今回の宇和島行きは、
宇和島の本九島の念稱寺の
リードオルガンのメンテナンス
のため。

宇和島駅に着くと、住職夫妻が
迎えに来てくれていた。
一旦お寺に行き、明日の作業の
段取りを考える。
お寺の近く、港の風景。
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住職の信國さんが、宇和島の銭湯に
連れて行ってくれて、
途中の鬼の像を紹介してくれた。
有名な鬼、、らしい。
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晩ご飯は、宇和島名物、
鯛めし、をいただいた。
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夜はお寺に泊めていただき、
翌朝、住職と自転車で本九島
を一周した。
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露出アンダーにして撮った写真
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メーテルゆかりの寺?
松本零士の祖先が惚れた女性の
ふるさとらしい。その女性は
メーテルに似ている。
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島を一周したら、
午前中いっぱい使って
10年前に敢然修復した
横浜ヤマハの
リードオルガン
出張分解点検修理、物語
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この後、午後から、
近所の方を招いて、
リードオルガン演奏会、
的な「実演会」を開いた。



ラジオに出演(予定)!

ラジオ日本、


「宮川賢MT」


の取材で宮川賢

(みやかわまさる)さん

本人が来てくれた。


リードオルガンの魅力を

タリカタリ、、の筈が、


しゃみトロン、Vアコーディオン、

スピーロン、手のひらピアノなど、

ネタ大集合になってしまったので


「もしかしたら2週に渡って放送

するかもしれません」と言われ、

そうだったらイイのになあ、

と思った。



放送は7月上旬予定。


深夜1時半からの放送

ですが、時間差や、

多分インターネットで

全国で聴けると思うので

放送日決まったら

またお知らせします!


宮川賢さんは、

カパカ行進曲、や、

誰なんだお前は?


で、作業中よく聴いていたので、

有名人に会えて嬉しかったです。




番組HP ↓

http://mmmt.love/IMG_5070


なるべく直さないように直す?

昭和10年製造の山葉風琴
製造より83年経っている。IMG_5034
元は赤いオルガン
外装はそのままで、
とはいえ、とにかく
ヨゴレを落として
水拭き、カラぶき
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今回の風袋張替えは、
ペタンコになったまま
数分動かないくらい
大成功の出来栄え!

風袋張替えと、
156枚のリードの調律
を中心に、その他の
箇所はなるべく手をつけない
つもりが、経年変化で
劣化した個所も多いので
なんとかしなければならない

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昭和10年5月22日の検査印
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格子戸ピンのサビ
ここは部品を交換して
抑えのフェルトも
貼り替えた。

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バルブの革、、、
83年前のままで、
細かな虫食いもあるが
とにかくココは
貼り替えずにしのぐ 

IMG_5040
リードのサビ

洗って、サビを落として
リベットを叩いて
縁を磨く、、


この他、響板割れの埋木、
ペダルひも交換、など、
必要な箇所から優先して
修理をして、何とか
演奏可能な状態になる予定。


オルガン椅子の塗装

オルガン椅子作り
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ナラは茶系に、
カバは赤系に、
染めたら、次は
サンディングシーラー
を塗って、全体に
紙ヤスリをかけると
スベスベつるつるに
近づいてくる。
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最後にクリヤラッカーを
上塗りしたら、ほぼ完成。
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