調律師「開心堂」(才気堂)

「才気堂」から、2018年、心機一転、「開心堂」に名前変えようとしたのですが、結局両方使っています。開心、とは、私の好きな中国語で「思いっきり楽しむ」という意味です。英語の「Enjoy」のような言葉ですが、日本語には、対応する訳語がありません。日本人は「思いっきり楽しむ」のが苦手なのです。ピアノを始めとして、すべての楽器が、勉強する苦痛の種、ではなく、楽しむための道具、になりますように。

リードオルガン

1924年製ヤマハ11 ストップオルガン修理物語その6

再塗装をするためには、
古い塗膜を全部剥がす
必要がある。

剥離剤でもなかなか
剥がれないので、
今回の塗装は、
辛く虚しい作業になりそう、、

ちょっと塗って
擦ったくらいでは、
全然剥がれない、、
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ドバッと垂らしてみた
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何となく剥がれてきた、、、
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このオルガンは、
部品点数もメチャ多いので、
出口の見えない長い長い
トンネルをトホホで
トボトボ歩くことになりそう、、




1924年製ヤマハ11 ストップリードオルガン修理物語 その5

このオルガンには元々付いて
いなかった「燭台」を
依頼により新規製作。

出来れば古いオルガンから
取った板で作りたかったが、
燭台の円盤部分は結構大きく
取る必要があるため、

結局何台か解体したオルガン
からは板が取れず、新しい
樺の板から作ることにした。

オルガン本体は桜材だが、
樺は桜に似ているので
代替材として使える。

まずは、コンパスで丸を描く
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ジグソーで切り出す
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高級オルガンの燭台は、
部品が3点仕様!
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木工旋盤で皿の部分を削る
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模様も刻んで、、、
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大正時代のヤマハオルガンの
燭台をコピー
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皿の部分を削り終えたところ
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山葉7ストップオルガンを解体

燭台を作るために、
材料の板が取れないものかと、
古いオルガンを解体してみる。
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インスタ映えしそうな雰囲気?
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このオルガンは、元々は
真っ赤な色のオルガン、、、

日に当たってない部分に
元の色が残っている。
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風袋のバルブをプラ板で直した跡、
ペダルひもを絨毯で直した跡、、
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ここまでバラすのに半日、、
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解体してみたものの、
燭台に使える大きさの板は
取れないことがわかった、、
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トホホな1日、、、
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Farrand&Votey ReedOrgan 1891 調整その2

製造番号26193
5003

リードオルガンアトラスによると
デトロイトでほんの数十年だけ
作っていたメーカーで、
創意工夫、特許も多く、
堅牢で高級なオルガンを
作っていた、、、
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アクションのみを預かり、
分解掃除、、
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鍵盤土台が割れていたので接着
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カプラーは、前に直した(?)ヒトが
テキトーに釘で止めていたため
正常に機能しなくなっていた。
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仕方ないので、釘を数カ所
ネジに交換して、しっかり
動くようにした。

本来なら、ヒンジとして
ラバークロスで貼るものである。
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リードを全部外して、
リベットを打ち直す。
黄味が強いのは、銅の
割合が多い真鍮だから。
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白鍵の剥がれたところは、
こうして貼り直す。
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風袋のほころびを
柔らかい革でふさぐ。

風袋は、張り替えるのが
一番良いのだが、
とりあえずこうしてふさぐだけでも
ちょっと空気もちが良くなる。
ただしこの方法は、効果が
長続きせず、またここから
剥がれて漏れたりする。
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調整、調律完了。
3月22日、私も参加して
ここで演奏会開催予定。
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調整後の動画、「ひき潮」



Farrand&Votey ReedOrgan 1891 調整その1

上尾市、聖学院教会にある
Farrand&Votey リードオルガン

製造番号26193 推定1891年製

20年くらい前に、教会の
名物にしようと購入されたらしい。
が、1度演奏会をしただけで
あとはそのまま、楽器として
使われることなく時間が過ぎて
いったという、、

今回、このオルガンを楽器として
弾けるように復活させて、
教会の行事などで使っていきたい、
という依頼で、予め検品した結果、
風袋は何とか使えそうなので、
分解掃除と調律をすることにした。
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鍵盤の上全体がパカッと開くのが
このメーカーの特徴
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裏側。奥行きは意外にスリム。
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デトロイトでほんの数十年だけ
花開いたリードオルガンの
メーカー、、
各部の作りはよく出来ていて、
かなりの高級品だったと思われる。
5003
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1891当時では、超ハイテク素材
だったはずの「セルロイド」

129年の時を経て、剥がれたり
しているものの、一枚も割れていない
反ったところは貼り直す。
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ずっと回らなかった
Vox Humana、
プロペラが剥がれて
引っかかるので回らない。
貼り直せば回ると思う。
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倒して、風袋の状態を検査。
小さなほころびがあるので
若干空気漏れがある。
本来の素材「ラバークロス」
ではなくテント用のビニール
みたいなものが使われているため
早く寿命がきてしまっている。
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ペダルの位置が低いために
これまでずっと、
「弾きにくいオルガン」として
敬遠されてきたらしい。
ペダルの高さを上げようと
見てみたら、何と、ペダルのヒモを
調節出来る機能が付いていた!
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大袋、小袋ともに、折り目に
ほころびがある。
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1924年製ヤマハ11ストップ リードオルガン修理物語 その4

響板まで外したところ
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スエルのロッドは、アルミで
手作りされていた!

これも同型機種から部品を
取って使う、、、
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風袋を外したところ
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所々に残る「元の色」
鮮烈な赤!
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ペダルの蝶番は、ドア用の
デカいものに換えられていた。
本来の構造に戻す必要がある。
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リードオルガンの修理で
最も大変なのが「分解」である。

ねじ頭が潰れていたり、
サビが酷すぎてどんなに
力を入れてもウンともスンとも
言わない強固なネジ、、、

それでも力を入れて回そうと
するとドライバーが欠けてしまう。
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同型機種のペダル二種、
木の欠けの少ない方を使う。
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側板を外したところ。
この機種は、装飾が多い、、
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再塗装するためには、
外せるところはことごとく
分解する。
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ここまでバラバラに、、、
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明治の山葉オルガンを解体

引取った時から、
修復困難だった、
製造番号80000台の
山葉オルガン、、

恐らく1905年(明治38)頃のもの

本体は桜材で、ちょうど
修理中の大型オルガンに
燭台を付けなければならない為、
その材料が取れるかもしれない。

一念発起して、解体することにした。
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このくらいのオルガンの解体は、
1日では終わらない、、、

何故なら、ネジが錆びすぎて、
木部と同化して回らないため、
一つ一つ、いちいち外すのに
トホホな手間がかかるからである。

外に放置していたので、
塗装が剥げているが、、
このオルガンは元々は
「真っ赤」な色をしていた。
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裏から見ると、桜材の
非常に美しい木目の部分を
使っている。モヤモヤっと
雲のような模様が出るのが
美しい桜材である。
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鍵盤からの伝達は、
後のピットマンシャンクではなく、
ネジ式で鍵盤高さを調整出来る
ような進取の構造になっている!

さすが、明治の職人!
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バルブを下げる部分は、
金属ワイヤー製
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鍵盤、響板を外したところ
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ひとつ外すごとに、
バカバカしいくらいの
手間がかかる、、、
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どうしても外せないねじは、
アタマごとドリルで削ってしまう。
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ちょうど真ん中に穴をあけるのは
物凄く難しい、、、
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ここまで削ってしまう、、
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抜けないネジ、折れたネジも、
とりあえずぜえんぶはずす、、、
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側板を背中合わせにすると、
「山」のカタチになる、、、
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こちらは同型機種の側板。
次回解体予定のもの。

背中合わせにすると富士山の
カタチになるので
「富士山型」と呼ばれる。
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今回解体のオルガンの側板は
きれいに接ぎ直して、
机か棚にする予定。

燭台に使えそうな板は、
結局取れなかった、、、
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1924年製 ヤマハ11ストップ リードオルガン修理物語 その3

今回、このオルガンを直すために
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このオルガンを解体して
部品を幾つか流用する
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ペダルに付けられた鉄のプレートも
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こちらの方が摩耗が少ないので
コレを使う。
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何もかも寄せ集めるのではなく、
あくまでも本体は活かす。
小学校に置かれていたという
オルガンなので、側板の角が
丸く削れているが(左側)
右の、減りの少ない方に交換せず
あくまで本体は左側からなるべく
使う、、、
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解体しているとあらわれる
「元の塗色」、
鮮やかな赤いオルガン!
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お客様からの依頼で元々無かった
燭台を付けることになった。
同時代の似た機種のデザインを
コピーして作る。
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燭台は、3つの部品からなる
高級仕様!

知り合いの調律師から
木工旋盤を借りてきた。
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柱に付いていた筈の丸い飾り、
8個必要なのに3個しかない。

コレも木工旋盤で作り直す。
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1924年製 ヤマハ11ストップ リードオルガン修理物語 その2

製造番号211299
推定1928年製 
このオルガンを解体して、
今回修理の177211に使う。

まずは、明るいところで
よく見てみた。
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このオルガンは、本来は、赤いオルガンである。
雑巾で濡らしてみると、小豆色に光って見えた。
(下の丸柱だけは濡らしていない、違いがわかる)
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丸柱も拭いて全体を濡らしてみたところ、
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屋内に入れていよいよ解体しようと
思いつつ、なかなかできない場面、、、
面倒なのと、よくよく考えないと、と 
思うのとで、逡巡躊躇する。

古い楽器の修理は、かふいふ「座視」してる
時間がとっても長い、、、
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直すべき楽器、、、

2つある膝ペダルの左側が
欠損している、
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1924年製 ヤマハ11ストップ リードオルガン修理物語 その1

2020年1月18日、長野より預りの
ヤマハ11ストップ リードオルガン

製造番号は177211 推定1923年製
関東大震災の頃である。

最期は小学校で使われていたものを
廃棄されると聞き、引き取った
ものだという。

直るものなら直して、美術館に寄贈して
多くの人々に弾いてもらいたい、という
依頼である。

現状:
・鍵盤蓋が無くなっている
・風袋空気漏れ、演奏不可能
・装飾各部に欠損あり
・白鍵のみ貼り替え跡あり

鍵盤蓋が無い状態、、、
新しく作るか、似た機種から流用するか、
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白鍵のみ貼り替え跡あり。妙に真っ白なのが
気になる人もいるかもしれないが、
これはこれで悪くは無いと思う。
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無くなっている装飾
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接着が剥がれた部品を現代のプラスネジで
堂々とネジ止めした箇所。目立つので、
接着はきちんとやり直して穴を塞ぐか、
あるいは似た機種からこの部分を流用する。
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鍵穴の金具は欠損して、
鍵穴の下部に何か金具をつけて
外した跡がある、
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陽が当たってない部分に残る
このオルガンの元の色。

赤みの強い小豆色、
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なんと!、ほぼ同じ機種を廃棄用として持っていた。
製造番号214299 今回修理予定の機種とほぼ同じ。
おそらく1928年頃のもの。見た目はキレイだが
内部の痛みは激しく、修復困難な一台で、
解体も大変なのでどうにも出来ず困っていたが、
役に立つ時が来た。このオルガンの蓋や、
その他の部品を流用して、今回修理のオルガンに
使うことにした。
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1894年製 Chicago Cottage Organ ペダルひも修理

1894年製
Chicago Cottage Organ 社製
リードオルガン 

これまでに
風袋張替え、棚板再製作、
をして何とか弾けるように
したものの、ペダルひもが
切れてしまい演奏不可能に
なってしまった、、
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ペダルが片方下がったままに
なるのは、ペダルひもが切れて
いるからである。
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切れているのは左側の
ひもだが、今回は、左右とも
新しく付け替える。
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分解すると分かること、、

このオルガンは、古びて
焦げ茶色に見えるが、元々
赤い色をしたオルガンだった。
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分解の難しいオルガンは、
寝かせて手術する。

人間と同じように、、、
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元々のひも(1番右、126年前?)に
重ねて後から別のひもがつけられて
左側は重ねた二枚が1度に切れて
しまった。
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ペダルの部分だけ外す、、
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126年生きてる間には、
語り尽くせない色んなことが
あった、、、何度か修理された
跡を見て、昔日に思いを馳せる、、
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作業していると、ペダルの
左の板が割れていることが発覚!

それも再接着した。

古い楽器を直し始めると、
あっちも、こっちも、気になる
ところを直すことになる、、、
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ペダルひもの留め具も新製して
スッキリ!サッパリ!
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このオルガンは北米特有の
高いピッチで、元々は452Hz
あたりだったようですが、
全体に少し下がっていたので、

昨年12月の演奏会で使用の前に
急遽443〜444Hz前後に
ザッと合わせました。

こうすることで、
現代で生きることが
出来るのです。

ラジオに出演(予定)!

ラジオ日本、


「宮川賢MT」


の取材で宮川賢

(みやかわまさる)さん

本人が来てくれた。


リードオルガンの魅力を

タリカタリ、、の筈が、


しゃみトロン、Vアコーディオン、

スピーロン、手のひらピアノなど、

ネタ大集合になってしまったので


「もしかしたら2週に渡って放送

するかもしれません」と言われ、

そうだったらイイのになあ、

と思った。



放送は7月上旬予定。


深夜1時半からの放送

ですが、時間差や、

多分インターネットで

全国で聴けると思うので

放送日決まったら

またお知らせします!


宮川賢さんは、

カパカ行進曲、や、

誰なんだお前は?


で、作業中よく聴いていたので、

有名人に会えて嬉しかったです。




番組HP ↓

http://mmmt.love/IMG_5070


なるべく直さないように直す?

昭和10年製造の山葉風琴
製造より83年経っている。IMG_5034
元は赤いオルガン
外装はそのままで、
とはいえ、とにかく
ヨゴレを落として
水拭き、カラぶき
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今回の風袋張替えは、
ペタンコになったまま
数分動かないくらい
大成功の出来栄え!

風袋張替えと、
156枚のリードの調律
を中心に、その他の
箇所はなるべく手をつけない
つもりが、経年変化で
劣化した個所も多いので
なんとかしなければならない

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昭和10年5月22日の検査印
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格子戸ピンのサビ
ここは部品を交換して
抑えのフェルトも
貼り替えた。

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バルブの革、、、
83年前のままで、
細かな虫食いもあるが
とにかくココは
貼り替えずにしのぐ 

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リードのサビ

洗って、サビを落として
リベットを叩いて
縁を磨く、、


この他、響板割れの埋木、
ペダルひも交換、など、
必要な箇所から優先して
修理をして、何とか
演奏可能な状態になる予定。


貸出用ベビーオルガン!

昭和20年代の、ベビーオルガン。

直す手間は大きなオルガンと
殆ど同じなので、なかなか
仕上げまで出来なかったが、
敢えて、貸出用として
敢然修理!

この時代のベビーオルガンは
とにかく、よく鳴る!

専用木箱を作って
気軽に全国に発送貸出
する予定、、

ですが、

まだまだリードオルガンは
「あんなものぉ!」とバカに
されて、なかなかちゃんと
した楽器として認めて
もらえてないのが現実です。

ピアノなどで、鍵盤楽器を
やった方、是非、リードオルガン
の中でも格別の表現力の
ベビーオルガンの威力を
舞台で、レコーディングで
まざまざと感じていただけたら
嬉しいです。
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美しい、カシューの紅溜で塗装
カシューは、美しさだけでなく
擦れに強い塗料なのです。
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本体は美しい木目のサクラ材
ペダルは牛革で作り直して
あります。貸出用ですので
靴で踏んでも構いません。
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お申込みは、今スグ!

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オルガンで歌う会 in 桐生

足踏みオルガンで歌う会

-

安心して下さい!

群馬県桐生市でも
毎月やってますよ!

次回は9月15日
木曜日午後2時から。

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会場は、

桐生運動公園そばの

レストラン「アスリート」
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ピアノもあります。
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コレ直したらスゲェんじゃね? シリーズ!

ヤマハのベビーオルガン

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全体に金色の装飾が
入った、やんごとなき
特別なデザイン!

おそらく大正時代

直したらスゲェんぢゃね?!、
と思う一台、、、、(u_u)

ベビーオルガンとは、
両手に取っ手のついた
タイプのオルガンで、
小さい割に音量も抜群で
4オクターブの音域が
あればバッハも殆ど
弾ける。
大正以前のものは
側板が「金魚」の
形をしているため
金魚型オルガンとも言う。

何よりも、持ち運びが
出来ることと、癒し系の
リードの音色で、
若い世代が欲しがるのは
このタイプである。

実際には、ベビーオルガン
の修理は大きなオルガン
と大して手間も変わらないため
結構費用も時間もかかるので
欲しい!、と思うだけの方が
多いです。

が、魅力ある楽器という点で
直しがいのある修理なのです。

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全面に金色模様!
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ペダルの模様も大正時代らしく
派手で華麗!
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オルガンの音域

オルガン音域は、ファ〜ファの
5オクターブが多い。

讃美歌も、F調系が多い。

モーツアルトなど古典派の
時代のピアノもこのスケール。
ベートーベンの初期ソナタまで、
5オクターブで間に合う。

昔、オルガンの音色が好きで
弾いてた人も、ヤマハやカワイの
セールスマンに、

-

オルガンでは音域が足りない
から、ピアノに買い換えた方が
良いですよ、、

オルガンでは鍵盤が足りなくて
ピアノの曲は弾けないから、
早く買い換えてあげないと
子供がかわいそうですよ、、

-

とか何とか言われて、ピアノに
買い換えて、オルガンは引き取られ
お別れしてしまった方も多いらしい。

オルガン、と、ピアノ、は、
鍵盤だけが似ていて、楽器としては
全く、別物である。

長年ピアノをやっている方に、
是非、再びオルガンに目を
向けて欲しいと思う。

ピアノでヒトを感動させるには
楽器のコンディションや、
演奏テクニックなど、様々な
要件が整わないと、お客さんの
涙は出てこないが、

オルガンの場合、簡単な童謡などの
メロディをダラダラ弾いただけで
「涙が出て来ました、、、」

と感動してくれる人がいる。

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それが、リードオルガンの魅力、、

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458Hz

イギリス製の、100年位前の
オルガン、調律も終えて
ようやく楽器として蘇る!

ぬぁんと!A=458Hz!

古いリードは極端にピッチを
変えると折れたりするので、
極力現状の高さで合わせる。

海外リードオルガンには半音高い
ピッチのものも多数あるので
このオルガンも、多分、
A=464Hzあたりで作られて
いたのか、あるいは、昔は
ピッチが低くて435の時代も
あるから、それの半音高い版で
それが100年位経って、ちょと
下がったのか、、、

とにかく、このオルガンで
何か弾くと、普段ピアノなど
バリバリ即興演奏してるヒトは
不思議すぎて何も弾けない
かもしれない。

他の楽器と合わせるのも困難なので
独奏、又は歌の伴奏として好適。

音色は素朴で
高いピッチが進取の意気。
コンパクトな雰囲気がイイね!

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牛革に模様を打って作るペダル

ベビーオルガンのペダルは
牛革を張り、竪琴模様を入れる。

耐久性を考えて、厚さ4ミリの
厚手の革をつかう。
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まず、革を湿らせて、模様を
写す。
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輪郭を切っていく。
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模様が浮き出るように
輪郭を打っていく。
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左が輪郭を浮き出たせたもの。
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完成図。
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ベビーオルガンの風袋、響板

風袋張りが完了。
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バラバラ、バキバキだった
響板も再構築完了。
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響板裏もキレイになり、
ピンを打って、スプリング
ハズカム!
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多分。よく鳴るベビーオルガン

長年の徒労と経験から、多分、
物凄くよく鳴るベビーオルガン
を貸し出し用に完全修復中。

響板はことごとく剥がれて、
リードの収まる部分も接着が
「ぱかっ」と剥がれてしまう、

側板も、裏板も、はぎ合わせが
徹底的に剥がれていたものを
貼り直した。

響板の割れは、木を埋めて
一枚の板に仕立て直す。

このタイプのオルガンは
メチャメチャよく響く。

小さな部屋ではうるさいくらいに
床にも天井にも響きわたり、

千人規模のホールで鳴らせば
全員泣くくらい感動的に響く。

貸し出し用の専用箱も作って、
一流アーチストに使ってもらう!
というのが、今年の夢。

多分、年末頃には、このオルガンで
大ホールで使いこなせる芸術家が
聴衆全員を笑わせて、楽しませて、
泣かせでいる、と信じて、

このオルガンは徹底的に直す。

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はぎ直した側板、裏板
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-
響板
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剥がれた部分
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ぱかっと取れたリードの箱
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響板の割れを埋め木で直す
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昭和的な「音楽の楽しみ方」

こんなことやって、十年、、、

会場は明治時代の建物の二階。

館林はツツジの季節なので
ものすごくたくさんの人が
訪れるが、この建物の、
しかも二階まで来る人は、
丸一日待ちぼうけして、
30人くらい、、(u_u)

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ベビーオルガン修理が完了

昭和5年製造、ヤマハオルガンの
修理が終わった。

ペダルもペダル軸受も破損で
膝ペダルは欠損、、

かなりの小物を作り直した。

ベビーオルガンは、小さいけれど
音量充分で、音域も4オクターブ
あればバロックの曲は殆ど
弾けるため、不自由を感じる
ことは無い。

ペダルの踏み加減で自在に
クレシェンド、デクレシェンドが
出来るので、真のアーチストなら
スグにこの楽器の魅力と有用性に
気付いてくれると思う。

右は昭和3年製造の、西川〜ヤマハ。
西川風琴が日本楽器横浜工場となった
後のもの。

大人気の所謂「金魚型オルガン」は、
昭和の初めころ、だんだん直線的な
デザインに変わっていく。

コレはその過渡期を一目で感じる
貴重なツーショット!?

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オルガンで歌う会in浄土真宗寺院

昨年直したオルガンがある、
浄土真宗のお寺。

前住職の法要で、前住職に
ゆかりのオルガンを使って
参加者で、歌う会。

前住職は幼稚園をやっていて
そこでこのオルガンは使われて
いたらしい。

昭和32年製、ヤマハ、ベビーオルガン

数十人で歌うには、ベビーオルガン
がちょうどいい。

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オルガン椅子の塗装

古いオルガンに付属の椅子からの
複製品。

樺の木で作った。

茶色に着色してから、
今回はラッカーで塗装。

ヤマハの5号オルガンに
合わせた椅子。

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運動会用のレコードプレーヤーで
八代亜紀とか掛けながら。
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タイガーオルガン敢然復活へ

ベビーオルガンを複数直して
貸し出し用に使おう!

の計画を敢然実行。

ベビーオルガンは、音量が豊かで、
ペダルの踏み加減で表現が自在。

小さくて笑っちゃう第一印象とは
裏腹に、楽器としての表現力は
つまらないフレーズを何となく
弾いただけで泣いてしまうくらい
感動させるほどの威力がある。

このオルガンは、タイガーオルガン
という銘柄だが、実はヤマハ製。

ヤマハの創始者は山葉寅楠、つまり
トラなので、タイガーオルガン
というオルガンも存在している。

これから、延べ20日間くらいで
楽器として蘇る予定。

お得な価格で長期のレンタル
承ります。お申込は、今スグ!

分解時のすがた
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チリも積もった62年、、
響板も抜群に割れている!
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あけみのオルガン?
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元々の色が内部に残っている。
このオルガンは真っ赤なオルガン!
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昭和29年10月2日出荷の検印。
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母が縫ったオルガンカバー

このミシンは古い家にあった不用品を
再生して使っているもの。

足踏み式。

実は足踏み式のミシンは、
縫う力が強力で、革鞄の教室で
使っていたのも足踏み式だった。

足で踏み板を踏んで動かすので、
慣れれば自在にコントロールできる。

コンピュータミシンは、調子が
悪くなるとチンプンカンプンで
直せないが、

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古い機械は構造はシンプルで
精巧に頑丈に出来ているためか、
掃除して油を注したら、
ちゃんと動いてしまう。

おそらく戦後のもの。
ひきだしに説明書も
入っていた。

いつもいつも手を動かしている
のが当たり前の、母が、
先日来た時に、何か作るものは
ないかというので、ベビーオルガンの
カバーを作ってもらった。

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最初、立体的でなく、ベロンと
一枚の布の周囲にヒラヒラを
付けたのを作ってしまったので
それでは使えない、作っても
意味ない!、というと、母は、
周囲のヒラヒラを丁寧にほどき、
改めてオルガンの側板に合わせた
折込を付けたカバーを夜の
11時過ぎまでかかって縫い直して
いた。

お陰で、見栄えの良い、使える
カバーが出来た。

ちなみにこの布地は、ピアノカバーの
裁断の切れ端を100円位で買った
ものを、2枚つないで大きなカバーに
仕立ててある。

ものすごく手間暇かかったものが
失敗だった時、改めてゼロから
やり直すことができるのは、母から
の遺伝かもしれない。

image

出来映えは百点満点ではない
かもしれないが、とりあえず
自分で納得できるものが
カタチになると嬉しい。

オルガン椅子の塗装

とりあえず4脚の塗装が完了。
樺の木、楢の木で作った本格
家具なので、これ以上ない
高級感、本物感、、、!
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image
一つはスグに発送してしまうので
少し残念、、、(u_u)
教会などで使うヤマハの5号
に合わせたサイズ。樺の木で。
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コレは今年の新デザイン!
自分用として使って
宣伝して行きたい!
楢の木で。
image

オルガン椅子の製作 目止め&着色

木工作業が終わったら、
目止め。

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これは、木の導管を細かい粉で
埋めて表面を平滑にする作業で
木工塗装の作業で最も重要で
手間のかかる工程。

image

目止めが出来たら、着色。

みんな「木の色」と思い込んで
いる色は、実は着色された色である。

ナラの木の場合、勇壮な木目を
生かすために茶系の着色をする。

image

着色すると木目の濃い部分と
薄い部分がハッキリ出てくる。

image

コレで出来上がり!に見えて
しまうかもしれないが、
コレでは何にも塗ってない
ような感じ。

これからさらに下塗り
中塗り、上塗りと三層、
ラッカーを塗る。

オルガン椅子は、末広がり

オルガン椅子の製作

image

今回、昔の椅子にならって
末広がりに挑戦して作ってみた。
古い椅子は下に行くほど寸法が
広がる、末広がり
に出来ているのである。

上部より下部は15ミリ広がって
作ってある。

これは、安定感を増すための
構造だが、作って見て
気付いたことは、視覚的な
こと。

いちばん小さな椅子だけは
脚を平行に作ってしまったが、
これだと何となく下が狭く
なってるように見える。
広角レンズのせいもあるが、
実際見た感じ、平行ではなく
下が狭く見えてしまう。

image


末広がりに作った方が、平行に
見えて、安定して見える。

image

ナナメの切り欠きは手で調整
するので非常に手間が増えてしまうが
この方が椅子らしいので
今後は全部末広がりに作ろうと
思った。


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