調律師「開心堂」(才気堂)

「才気堂」から、2018年、心機一転、「開心堂」に名前変えました。開心、とは、中国語で「思いっきり楽しむ」という意味です。英語の「Enjoy」のような言葉ですが、日本語には、対応する訳語がありません。日本人は「思いっきり楽しむ」のが苦手なのです。ピアノを始めとして、すべての楽器が、勉強する苦痛の種、ではなく、楽しむための道具、になりますように。

オルガン修理法

刃物研ぎ機

オルガン修理も、革工芸も、刃物を沢山使う。

刃物研ぎも頻繁に行う。

作業が楽になるようにと、刃物研ぎ機を買ってみたが、なかなか「刃」がつかない…

結局「手」で研いだ方が、早かったりする…49883c8e.jpg

オルガン解体

40年前のクロダオルガン

電気のオルガンで二段鍵盤と足鍵盤がついている

電気のものは消耗品であり、直すよりも、新しいものに買い換えなさい、という作りなので、直せない。

とりあえず、場所をとるので、解体して、廃棄できるようにしているところ242939c5.jpg

彫刻

大正時代のオルガン

塗装をやり直す場合、古い塗装を全部剥がし、彫刻の入った部分は、彫刻刀で輪郭を彫り直す

こうすることで、再塗装後、彫刻部分が美しくクッキリ映える5af3a078.jpg

袋はり

ベビーオルガンの袋はり
涼しくなったので、ニカワが良くつく。
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赤く染まった手

赤いオルガンの再塗装。

古い塗料を剥がし、木の素地を洗うと、赤ワインのような濃い顔料が手にも染まる。

昔の顔料は、非常に濃く、木が染まっている。c180e2f9.jpg

オルガンの塗装

昭和20年代のオルガンを再塗装。

まずは、色あせた塗装を剥がすと、素地の木は、鮮血のように濃い赤に染められている。

オルガンといえば「茶色」と思っているヒトが多いが、実は半分位は、元々赤い色だったのである。

赤い色が色あせると、薄茶色になりヨゴレがたまると茶色に見えるのである。

修理で塗装をやり直す場合、まず、上塗りのクリヤー部分を剥がす。ラッカーやセラックニスだ。
赤や茶色に染められた、木の色は、変えられない。このオルガンは、赤いオルガン、として、製造当時の色合いに蘇る。5bbf95e9.jpg

修理の痕跡

オルガンの心臓部、風袋が破れて穴が開き、空気が漏れる!

それを、とりあえず何とかしようと、ガムテープを貼るヒトが、多い。

それをちゃんと直そうとしたとき、ガムテープをちゃんとはがすのが大変!a9b2123a.jpg

ピン磨き

オルガンのバルブ(空気の弁)のガイドピンを磨く。
同径の真鍮釘に交換する方法もあるが、古いものはサイズが合わないので、122本全て、ピカピカに磨く。

これをやらないと、弾いた時、キュッキュッっと雑音が出てしまう。659786cb.jpg

カシュー

今回はカシューでfea981b9.jpg

リードオルガン演奏会

東京目白、聖書神学校にて、リードオルガン演奏会

今日は才気堂は録音係

演奏会は、来週、片品村にてe5aaebd3.jpg

一枚板 サクラ

明治時代後期のオルガンの天板

普通は、幅の狭い板を何枚か接ぎ合わせてあることが多いが、これは堂々の一枚板!

サクラ材

しかも、反りが全く無く、割れもない。素晴らしい目利きの作品である。23cc83f4.jpg

ニカワ

オルガン修理に欠かせない「ニカワ」

美味く煮て、程よく冷まして、塗りやすくするコツは、ポット。

秘密でも何でもないが、ニカワは、なかなか思い通り固まってくれない。上手く接着するには、天気と気分の良い時を選ぶこと、かな。07e33767.jpg

才気堂、テレビ出演

才気堂、テレビ出演

群馬テレビ「情熱人」
2/8 20:55〜
2/12 11:55〜
2/13 18:25〜

五分間番組なので、群馬テレビ写る方、お見逃しなく

今回の収録は、本業ピアノ調律師の様子や、桐生明治館での演奏も紹介される予定です!

ドライバー

個人差があると思うが、ドライバーは長い方が操作しやすい。

オルガンのネジはほとんどマイナスネジで、電動ドライバーが使えない。

古いネジを無事外すこと、直して組み立てること、手で回すネジには、長いドライバーが必需品!
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ベビーオルガンの袋はり

八重洲の49鍵、ヤマハの39鍵、

二台の袋はり完了!

どちらも、板が割れていて、八重洲の方は板を新規製作、ヤマハの方は割れをはぎ直した。
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ベビーオルガンの袋はり

3つの袋を張り終わった状態
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ベビーオルガンの袋はり

ひとつ小袋を張るところ
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ベビーオルガンの袋はり

ヤマハベビーオルガンの袋はり
39鍵のベビーオルガンは
最も小さいタイプだが
楽器としては、弾く楽しさを
感じさせてくれる。
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ペダル模様

ペダルの華やかな模様は手描きで再現する。このような唐草模様は明治〜大正の特徴で、色彩も大胆で派手。昭和に入ると、デザインはおとなしくなる。

ペダルの模様復元は、当社だけの独自技術、です。
9868ec4c.jpg

サクラ材 セラックニス塗装

ヤマハ、ベビーオルガンの前板。サクラをセラックニスで塗ると、このように「木目」がクッキリと出る。塗装は、刷毛塗りで、塗る毎に1日乾燥させながら、四回塗ると、ベッコウあめのような鈍いツヤが出る。
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セラックニス塗装

セラックニスで、側板を塗る。刷毛塗りの他、平面はタンポを使う。本体の材質は サクラ材 で、セラックニスで塗ると木目がクッキリと出る。サクラの特徴は、雲のようなモヤモヤっとした模様で、良いサクラほど、モヤモヤの濃淡が出る。
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14931f94.jpgのんちゃん
60a2dba7.jpgのんちゃん

手で描く

手描きらしく見えると、不自然だが、曲線の多い模様は、パターンが似るように描く。3d414712.jpg

カシュー

普通、いかなる塗料も、コーティングした牛革には描けない、らしい。
が、カシューなら乗る。しかも、踏んでも剥がれにくい。大正時代の鮮やかな模様は、カシューのツヤで再現する。
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セラックニス塗装

大正14年 製造 ヤマハ、ベビーオルガン 通称 金魚
セラックニスで、製造当時の色彩を再現しているところ
20023852.jpg

目止め

砥の粉で目止め
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日本楽器横浜工場製リードオルガン

394a6f84.JPG2008年4月、修理完了、「日本楽器横浜工場」製リードオルガン。日本楽器というのは現YAMAHAだが、この横浜工場はもともと「西川オルガン」だった所で、1代限りだった西川虎吉の西川オルガンの工場を日本楽器が吸収したものらしい。従って、そこで作られるオルガンは「西川オルガン」のデザインそのままで、正規の「YAMAHA」オルガンの系譜とも違う。
このオルガンは、四国のお寺からの依頼によるもので、私が直したオルガンの中でも、壊れ方は超A級。外装の塗装は木肌が出る位剥がれていてしかも板のはぎ合わせが悉く取れていた。自然分解してしまい、元通りの姿に戻すのに多くの工程を必要とした。しかも、このオルガンは、楽器としてはストップなしのシンプルなものだが、透し彫り、彫刻、ペダルの華やかな模様、燭台(欠損していたため新規作成)、など、調度品としても見所も多い。製造年は推定1930年頃。YAMAHAがだんだん装飾のおとなしい直線的なデザインのオルガンになっていくのに対し、西川系のオルガンはこのように「飾り」の部分が多く残されていた。
このオルガンの修理の様子は、才気堂HPの「オルガン修理記録」のページで「全て」をご覧頂けます。(画像枚数184枚)

1938年製 YAMAHA ベビーオルガン

57b8527a.JPG2007年11月修理完了。1938年(昭和13)製造、YAMAHAのベビーオルガン。
両側に取っ手のついた小型のオルガンを俗に「ベビーオルガン」という。映画「二十四の瞳」などに出てくるのもこの手の「ベビーオルガン」だ。ベビーとはいえ、意外に音量が出る。しかも、このタイプは、風袋の容量が小さいことが短所でもあり長所でもある。足のペダルのふみ加減で、自在に音量をコントロール出来るのだ。一般に「オルガン」という楽器は、音を鳴らしながら音量を大きくしたり小さくしたり出来ない。同じ音量で鳴り続けるのが「オルガン」らしさでもある。ところが、このベビーオルガンの場合、ペダルの加減で、クレシェンドしたりデクレシェンドしたり出来る。
リードオルガンは「ストップ付き」のタイプが高級であると思われがちだが、本当に「リード」好きな人にとっては、このベビーオルガンこそ、もっともリードオルガンらしいオルガン、と言えるだろう。
修理の様子は、才気堂HPにて掲載中。
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