ピアノ調律師「才気堂」

「才気堂」とは、古い楽器を「再起動」するという意味です。 あらゆるピアノ、リードオルガン等鍵盤楽器を修理再生&調律します。

2020年03月

1924年製ヤマハ11 ストップオルガン修理物語その9

外装再塗装、、着色、

カシューで塗る場合は、
着色なしでも充分色が付くが、
全体に深みを持たせるために、
着色しておく。

桜材の場合、赤系の顔料で
着色する。
IMG_2726

古いオルガンを塗り直す場合、
その色加減は、元々の色を参考に
する。日に当たっていない部分に
元の色が残っている。

経年変化で茶色っぽくなる
オルガンが多いので、オルガンは
茶色!、と思っている方が多い
かもしれないが、桜材のオルガン
は元来恥ずかしいくらい派手な
真っ赤な色をしていた跡がある。
IMG_2736

細かい装飾部品も着色。
IMG_2722

側板の装飾
IMG_2742

柱の装飾
IMG_2746

左、着色後
IMG_2748

新規製作の燭台は、
新しい木なので、どうしても
本体よりは明るめになってしまう。
IMG_2751

夜、着色した部材に、
カシューを刷毛塗り。

1度目の塗りは、捨て塗り。
木理の目止めとして塗るので、
乾燥したら殆ど研いでしまう。
IMG_2758

柱の重厚感、ツヤ感は、
カシューによって一層引き立つ
IMG_2766

柱、、
IMG_2769

装飾部品
IMG_2774


1924年製ヤマハ11 ストップオルガン修理物語その8

外装の塗装剥がし

剥離剤を使って剥がすのだが、
すんなり剥がれるものではなく、
刃物でじわじわと剥がす、、、
5003

重厚な側板は、特に面倒
5003

剥がした旧塗料、、
5003

側板、塗装剥離前と、剥離後
5003

ペダルの軸が外れず、
半日徒労、、

結局、軸は中で錆びて外れないので
外さずに、位置をずらして
穴を開け直すことにした。
5003

塗装を剥がし終わった外装は、
改めて細かい取り残しを掻き取り、
全体にヤスリがけしておく
5003

今回のオルガンは、
装飾も多く、部品点数が
バカ多い、、、徒労ついでに
並べて写真を撮った、、
5003

夜、改めて細かい部品の
隙間の掻き残しを刃物で
取り除く、、
5003

会津藩藩医の家のオルガン

以前直した、
1918年製造の、
第九號型山葉風琴。
IMG_2113

納品時、持ち主の方が、このオルガンは、会津藩の藩医をしていた先祖のもので、、、と話していたのを思い出し、改めて詳しく教えていただいた。以下、引用文。


、、、、、はい、その通りです。
わたしの母の実家は会津なんです。
しかも代々、会津藩の藩医の家系です。
いま話題の松平容保の診察にも登城したはずです。
戊申戦争にも従軍したらしいです。
当時、容保公から下賜されたという白薩摩焼きの抹茶茶碗が
我が家に無造作に置かれておりますし、時々使ってもいます。

明治になって藩医の仕事もおわったのですが、いもま医師の家系です。
母の祖父は東京帝大医学部を出た人で、会津市内に耳鼻科医院を開業しました。
この人が、愛娘(母の叔母にあたる)に買ってやったオルガンなんです。
当時、関西で1台、東京で1台、仙台で1台、発売されたものを
広告が出たその瞬間にどうしても欲しくなって、仙台の楽器店に予約したと聞いています。
叔母は、お姫様のように育てられた人で、
身の回りの世話をする彼女専属の付き人(ねえや)がいたそうですよ。
優秀な人でもあり、女子医専を出て眼科医になりました。

叔母は、やや不幸な結婚をしたせいもあって
オルガンなどを持たずにひっそりと嫁ぎました。
オルガンは長いこと忘れられて土蔵に放置されており、
私や兄が幼いころには、ほこりまみれの上、雑多なものが乗せられていました。
物載せ台のようになっていたので、当初わたしも楽器とはおもわず、
あの左右の燭台の上に腰を掛けたりしながら、兄とかくれんぼしていました。
中学生になったころにようやく、これはオルガンだっ! と気づき慌て、
祖母に頼み込んで 「私が大人になったらオルガンを頂戴。たいせつにするから。」 と
貰い受ける約束をしたというわけです。
それから、修復してちゃんと設置できるまでにもさらに長い年月が必要でしたが、、、、



実際にオルガンを購入したのは、藩医の次の代らしい。今年で百ニ歳。このオルガンは、その間、戦前〜戦後、沢山の人に弾かれ、忘れられ、そして今は、相変わらず楽器として生き続けている。

1924年製ヤマハ11 ストップオルガン修理物語その7

徒歩で10分、トホホで15分、、、

古いリードオルガン修理で
最も重要で、しかも
誰もこんなことしてない? ので
誰にもこのトホホ感が分かって
もらえないという孤独な作業、

再塗装するためには
古い塗膜を完全に剥がす
必要があり、先日の剥離剤は
全然用を成さないものだったので
別の剥離剤で再度挑戦!
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木の肌が完全に出るまで、
徹底的に塗膜を剥がす。
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剥がれてこないところは
再び剥離剤を付けて剥がす
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剥離剤を付けると、すんなり
ポロポロ剥がれるかというと、
実は全然そうではない!
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刃物を当てて、
ジリジリと剥がしていく、、
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素敵な飾りの脚、
1本剥がすのに、
2時間近く費やしてしまう、、
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左、敢然剥離後、、
右、これから剥がすもの、、、
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元の脚は、しっかり着色されてから
塗装されていたのがわかる。
IMG_2062

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