ピアノ調律師「才気堂」

「才気堂」とは、古い楽器を「再起動」するという意味です。 あらゆるピアノ、リードオルガン等鍵盤楽器を修理再生&調律します。

2020年01月

Farrand&Votey ReedOrgan 1891 調整その2

製造番号26193
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リードオルガンアトラスによると
デトロイトでほんの数十年だけ
作っていたメーカーで、
創意工夫、特許も多く、
堅牢で高級なオルガンを
作っていた、、、
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アクションのみを預かり、
分解掃除、、
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鍵盤土台が割れていたので接着
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カプラーは、前に直した(?)ヒトが
テキトーに釘で止めていたため
正常に機能しなくなっていた。
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仕方ないので、釘を数カ所
ネジに交換して、しっかり
動くようにした。

本来なら、ヒンジとして
ラバークロスで貼るものである。
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リードを全部外して、
リベットを打ち直す。
黄味が強いのは、銅の
割合が多い真鍮だから。
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白鍵の剥がれたところは、
こうして貼り直す。
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風袋のほころびを
柔らかい革でふさぐ。

風袋は、張り替えるのが
一番良いのだが、
とりあえずこうしてふさぐだけでも
ちょっと空気もちが良くなる。
ただしこの方法は、効果が
長続きせず、またここから
剥がれて漏れたりする。
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調整、調律完了。
3月22日、私も参加して
ここで演奏会開催予定。
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調整後の動画、「ひき潮」



Farrand&Votey ReedOrgan 1891 調整その1

上尾市、聖学院教会にある
Farrand&Votey リードオルガン

製造番号26193 推定1891年製

20年くらい前に、教会の
名物にしようと購入されたらしい。
が、1度演奏会をしただけで
あとはそのまま、楽器として
使われることなく時間が過ぎて
いったという、、

今回、このオルガンを楽器として
弾けるように復活させて、
教会の行事などで使っていきたい、
という依頼で、予め検品した結果、
風袋は何とか使えそうなので、
分解掃除と調律をすることにした。
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鍵盤の上全体がパカッと開くのが
このメーカーの特徴
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裏側。奥行きは意外にスリム。
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デトロイトでほんの数十年だけ
花開いたリードオルガンの
メーカー、、
各部の作りはよく出来ていて、
かなりの高級品だったと思われる。
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1891当時では、超ハイテク素材
だったはずの「セルロイド」

129年の時を経て、剥がれたり
しているものの、一枚も割れていない
反ったところは貼り直す。
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ずっと回らなかった
Vox Humana、
プロペラが剥がれて
引っかかるので回らない。
貼り直せば回ると思う。
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倒して、風袋の状態を検査。
小さなほころびがあるので
若干空気漏れがある。
本来の素材「ラバークロス」
ではなくテント用のビニール
みたいなものが使われているため
早く寿命がきてしまっている。
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ペダルの位置が低いために
これまでずっと、
「弾きにくいオルガン」として
敬遠されてきたらしい。
ペダルの高さを上げようと
見てみたら、何と、ペダルのヒモを
調節出来る機能が付いていた!
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大袋、小袋ともに、折り目に
ほころびがある。
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1924年製ヤマハ11ストップ リードオルガン修理物語 その4

響板まで外したところ
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スエルのロッドは、アルミで
手作りされていた!

これも同型機種から部品を
取って使う、、、
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風袋を外したところ
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所々に残る「元の色」
鮮烈な赤!
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ペダルの蝶番は、ドア用の
デカいものに換えられていた。
本来の構造に戻す必要がある。
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リードオルガンの修理で
最も大変なのが「分解」である。

ねじ頭が潰れていたり、
サビが酷すぎてどんなに
力を入れてもウンともスンとも
言わない強固なネジ、、、

それでも力を入れて回そうと
するとドライバーが欠けてしまう。
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同型機種のペダル二種、
木の欠けの少ない方を使う。
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側板を外したところ。
この機種は、装飾が多い、、
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再塗装するためには、
外せるところはことごとく
分解する。
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ここまでバラバラに、、、
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明治の山葉オルガンを解体

引取った時から、
修復困難だった、
製造番号80000台の
山葉オルガン、、

恐らく1905年(明治38)頃のもの

本体は桜材で、ちょうど
修理中の大型オルガンに
燭台を付けなければならない為、
その材料が取れるかもしれない。

一念発起して、解体することにした。
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このくらいのオルガンの解体は、
1日では終わらない、、、

何故なら、ネジが錆びすぎて、
木部と同化して回らないため、
一つ一つ、いちいち外すのに
トホホな手間がかかるからである。

外に放置していたので、
塗装が剥げているが、、
このオルガンは元々は
「真っ赤」な色をしていた。
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裏から見ると、桜材の
非常に美しい木目の部分を
使っている。モヤモヤっと
雲のような模様が出るのが
美しい桜材である。
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鍵盤からの伝達は、
後のピットマンシャンクではなく、
ネジ式で鍵盤高さを調整出来る
ような進取の構造になっている!

さすが、明治の職人!
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バルブを下げる部分は、
金属ワイヤー製
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鍵盤、響板を外したところ
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ひとつ外すごとに、
バカバカしいくらいの
手間がかかる、、、
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どうしても外せないねじは、
アタマごとドリルで削ってしまう。
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ちょうど真ん中に穴をあけるのは
物凄く難しい、、、
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ここまで削ってしまう、、
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抜けないネジ、折れたネジも、
とりあえずぜえんぶはずす、、、
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側板を背中合わせにすると、
「山」のカタチになる、、、
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こちらは同型機種の側板。
次回解体予定のもの。

背中合わせにすると富士山の
カタチになるので
「富士山型」と呼ばれる。
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今回解体のオルガンの側板は
きれいに接ぎ直して、
机か棚にする予定。

燭台に使えそうな板は、
結局取れなかった、、、
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1924年製 ヤマハ11ストップ リードオルガン修理物語 その3

今回、このオルガンを直すために
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このオルガンを解体して
部品を幾つか流用する
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ペダルに付けられた鉄のプレートも
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こちらの方が摩耗が少ないので
コレを使う。
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何もかも寄せ集めるのではなく、
あくまでも本体は活かす。
小学校に置かれていたという
オルガンなので、側板の角が
丸く削れているが(左側)
右の、減りの少ない方に交換せず
あくまで本体は左側からなるべく
使う、、、
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解体しているとあらわれる
「元の塗色」、
鮮やかな赤いオルガン!
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お客様からの依頼で元々無かった
燭台を付けることになった。
同時代の似た機種のデザインを
コピーして作る。
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燭台は、3つの部品からなる
高級仕様!

知り合いの調律師から
木工旋盤を借りてきた。
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柱に付いていた筈の丸い飾り、
8個必要なのに3個しかない。

コレも木工旋盤で作り直す。
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ピアノ名刺入れ「黄茶」を縫う

ピアノ型名刺入れ

ピアノ関係者専用名刺入れ

今回は本体が黄茶
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内張は山羊スエード焦茶
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本体が大体付いたところ
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糸は、銀色っぽく見える白で
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チマチマ縫う、、、
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完成
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名刺入れ部分は、
調律師だけが知る曲線
「調律カーヴ」をデザイン
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裏面ポケットにも調律カーヴ
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小さなキズを発見!
2割引で販売することにした、、、
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先日作ったスピーカーで
矢野顕子なぞ流しながら
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1924年製 ヤマハ11ストップ リードオルガン修理物語 その2

製造番号211299
推定1928年製 
このオルガンを解体して、
今回修理の177211に使う。

まずは、明るいところで
よく見てみた。
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このオルガンは、本来は、赤いオルガンである。
雑巾で濡らしてみると、小豆色に光って見えた。
(下の丸柱だけは濡らしていない、違いがわかる)
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丸柱も拭いて全体を濡らしてみたところ、
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屋内に入れていよいよ解体しようと
思いつつ、なかなかできない場面、、、
面倒なのと、よくよく考えないと、と 
思うのとで、逡巡躊躇する。

古い楽器の修理は、かふいふ「座視」してる
時間がとっても長い、、、
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直すべき楽器、、、

2つある膝ペダルの左側が
欠損している、
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ヤマハモニタースピーカー修理

昨年11月に直して上手くいった
ヤマハモニタースピーカーMS20S
のユニットのエッジの貼り替え
今回は、自分用の、2台を、、

貼り替え用のエッジ、
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この機種は、スピーカーの周囲
のエッジが破れて割れるのが多い。
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まずはユニット周囲の部分を
マイナスドライバーで剥がす。
結構しっかり付いている。
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ことごとくキレイに剥がす、
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次に、彫刻刀などで、古いエッジを
丁寧に、チマチマ剥がす。
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左、剥がし終わったところ
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結構サッパリ取れる。
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新しいエッジを貼ったところ、
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大音量や、激しい音源でも、
しっかり鳴るようになった!
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1924年製 ヤマハ11ストップ リードオルガン修理物語 その1

2020年1月18日、長野より預りの
ヤマハ11ストップ リードオルガン

製造番号は177211 推定1923年製
関東大震災の頃である。

最期は小学校で使われていたものを
廃棄されると聞き、引き取った
ものだという。

直るものなら直して、美術館に寄贈して
多くの人々に弾いてもらいたい、という
依頼である。

現状:
・鍵盤蓋が無くなっている
・風袋空気漏れ、演奏不可能
・装飾各部に欠損あり
・白鍵のみ貼り替え跡あり

鍵盤蓋が無い状態、、、
新しく作るか、似た機種から流用するか、
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白鍵のみ貼り替え跡あり。妙に真っ白なのが
気になる人もいるかもしれないが、
これはこれで悪くは無いと思う。
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無くなっている装飾
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接着が剥がれた部品を現代のプラスネジで
堂々とネジ止めした箇所。目立つので、
接着はきちんとやり直して穴を塞ぐか、
あるいは似た機種からこの部分を流用する。
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鍵穴の金具は欠損して、
鍵穴の下部に何か金具をつけて
外した跡がある、
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陽が当たってない部分に残る
このオルガンの元の色。

赤みの強い小豆色、
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なんと!、ほぼ同じ機種を廃棄用として持っていた。
製造番号214299 今回修理予定の機種とほぼ同じ。
おそらく1928年頃のもの。見た目はキレイだが
内部の痛みは激しく、修復困難な一台で、
解体も大変なのでどうにも出来ず困っていたが、
役に立つ時が来た。このオルガンの蓋や、
その他の部品を流用して、今回修理のオルガンに
使うことにした。
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センター試験「国語」 問題に不備!

センター試験
「国語」に挑戦
20190121
1問目、評論は30点
2問目、小説は34点
とりあえず前半だけ。
40分かかった、、、
普段何事にもムカ
つかない私だが、
2問目の小説の
問題にはムカついた!
小説の解釈は、各人
いろんな風に感じられる
ものであり「正解」
がいくつもあるような
問題バカり!
出題者を囲んで
「詰問」したい位、
2問目は、日本国民
全員をバカにして
いる愚問だらけだった
いわゆる「正解」に
反論したくなる方は
沢山いると思う、、
2問目での小説は、
病気の妻を持つ男が主人公で
夫を亡くした妹と、
月見草、など
描写の優れた佳作
だと思った。
それだけに、
その小説の価値を
「台無し」にする
ような愚問の数々に
辟易してしまった。
もしかしたら
「勉強しすぎて
エラくなりすぎた」
ようなセンセイが、
得意気に問題を作った
ものの、作った本人は
この小説の意味が
よく分からなかった
のかもしれない、、
憲法を読んで意味が
わからない、立法府の
長と同じである、、、
スゴイ大学のエライ先生も、
立法府の長も、日本のこと
よくわかってないのに
高い給料をもらえているのが
また不可解、と改めて感じた

ダイソー300円スピーカー ワイヤレス化

昨年の「レコード合宿」で
作ったスピーカー

ダイソーの300円
スピーカーを木の箱に組み替えた
ものである

その安さの割に、信じられない
くらい音が良いので、
改造したり箱を入れ替えたり、
色々楽しめる人気製品、、、

先日、Bluetoothでワイヤレス化
したものを見て、一触即発!

思い切って、オーディオ、電源、
二本の線を片付けよう!と考えた。
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Bluetoothは、既にワイヤレス
を実現させていた進取の人「T氏」
から貰った。クマソンで250円位
の高級品らしい。

T氏に聴かせてもらった
Bluetooth経由の音は、
すごく良かったので、
是非自分でもやってみたいと
思った、、、

無線でステレオ音声を飛ばせる
装置は、こんなにコンパクト!
こんな無線のシステムがあれば、
太平洋戦争も関ヶ原の戦いも、
せずに済んだのに、と、ふと思う。
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木の箱の中は、結構空きがある。
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内蔵電源は単三電池3本のボックス
を入れるので、裏面に四角い穴を
開けた。
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Bluetooth、電池ボックスを
組み込んでいく。
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電源を内蔵させると、
その「スイッチ」も必要になる。

表面の顔の「鼻」の位置に
スイッチをつけることにした。
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内部配線が終わったところ。
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完成!
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Bluetoothも正常に作動して、
音質も良好!

左の「くまスピーカー」も
ワイヤレス化しようかな、、、
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1894年製 Chicago Cottage Organ ペダルひも修理

1894年製
Chicago Cottage Organ 社製
リードオルガン 

これまでに
風袋張替え、棚板再製作、
をして何とか弾けるように
したものの、ペダルひもが
切れてしまい演奏不可能に
なってしまった、、
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ペダルが片方下がったままに
なるのは、ペダルひもが切れて
いるからである。
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切れているのは左側の
ひもだが、今回は、左右とも
新しく付け替える。
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分解すると分かること、、

このオルガンは、古びて
焦げ茶色に見えるが、元々
赤い色をしたオルガンだった。
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分解の難しいオルガンは、
寝かせて手術する。

人間と同じように、、、
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元々のひも(1番右、126年前?)に
重ねて後から別のひもがつけられて
左側は重ねた二枚が1度に切れて
しまった。
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ペダルの部分だけ外す、、
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126年生きてる間には、
語り尽くせない色んなことが
あった、、、何度か修理された
跡を見て、昔日に思いを馳せる、、
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作業していると、ペダルの
左の板が割れていることが発覚!

それも再接着した。

古い楽器を直し始めると、
あっちも、こっちも、気になる
ところを直すことになる、、、
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ペダルひもの留め具も新製して
スッキリ!サッパリ!
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このオルガンは北米特有の
高いピッチで、元々は452Hz
あたりだったようですが、
全体に少し下がっていたので、

昨年12月の演奏会で使用の前に
急遽443〜444Hz前後に
ザッと合わせました。

こうすることで、
現代で生きることが
出来るのです。

ピアノ関係者用名刺入れを縫う

既に世界中で30人以上の方が
愛用している、ピアノ関係者用
本革手縫い名刺入れ、、、

今回は本体青にピンクの糸、
ベージュの内張で作ってみた。
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絞りで型を作った本体にマグネット
をつけたところ。
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ベージュの内張を貼って、
全てが組み立てられたら、
ピンク色の糸で縫う。
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青い革にピンク色は、
結構合うかもしれない。
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出来上がり、調律カーヴを
採り入れた粋なデザイン!
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この色使い、気に入ってくれる
人がいるだろうか?
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ピアノ関係者用名刺入れは、
当方のオリジナル革製品です。
基本的に注文製作ですが、
ネットショップBASEでも
好評販売中です。

開心堂 https://gsfr3.app.goo.gl/rc1g9x #BASEec

ピアノ関係者専用楽譜鞄を作る その10

肩ベルトの作成。
幅50ミリにするために、
62ミリで切ってへりを5ミリ
ずつ返し折りして貼る。
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更に床革で裏張りをして厚みを
持たせて、裏革に肌触りの良い
鹿革を貼る。
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3本線の縫い目を入れて、
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本体にカシメで止めた後、
更に補強の縫い目を入れる。
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完成して、リードオルガンと
記念撮影。
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深夜のため、画像が暗い、、、
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明るいところで見ると
こんな感じ、、、
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製作時間48時間、、
出来栄えは82点くらいだけど、
本革のホンモノ感はハンパないっす!

鹿革を使った肩ベルトは、
使い始めからいきなり馴染む感じで
贅沢感満点!!

ピアノ関係者専用楽譜鞄を作る その9

前胴とマチを縫う。
マチの幅は最終的に60ミリにした。
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平面を縫い合わせて立体にするのは
革特有の技法だが、上手く合わせる
のは非常に難しい。
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前胴とマチが付いた状態。
内張は山羊の黒スエードが全体に
貼ってあるので、高級感200点満点!
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背胴を縫い合わせたところ。
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左からA4判、
全音判(一般的な楽譜サイズ)
コルトー版のショパン判
これらのサイズ全てに対応している。
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ピアノ関係者専用楽譜鞄を作る その8

ベルトの角カンが入る所は、
カシメで止める。青に金色が映える!
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本体マチと3本ラインで縫い合わせ、
角カンの当たるところにも補強を
兼ねて1本縫い目を入れる。
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手縫いの作業は、30センチ
縫うのに1時間くらいかかる。
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なぜ3本線かというと、
ピアノの弦が1音につき
3本ずつ張ってあるからです。
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硬めの厚めの芯材を入れてあるので
カタチもしっかり!
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ピアノ関係者専用楽譜鞄を作る その7

背胴には補強を兼ねて、A4書類
サイズのポケットを付けてみた。
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ポケットにも、背胴にも芯材を
入れてあるので、物凄い強固感!
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背胴に黒スエードで裏革を貼り、
フタと縫い合わせる。
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改めて楽譜をあててみて、サイズを
確認したら、楽譜を満載した時に
フタが閉まらないことが発覚!

急遽、背胴の下部に20ミリ継ぎ足す。
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ピアノ関係者専用楽譜鞄を作る その6

今回の鞄は、フタ(かぶせ)の
部分にワニ型押しの牛革を使用。
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いわゆる「ワニ革」ではなく、
牛革にワニの模様を型押ししたもの。
みんながワニ革だと思ってる
バッグのほとんどがこの手のもの、、
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見栄えの良い方向、部分を選んで
型取りした。
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フタになると、こんな感じ、、、
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ポケットにかぶさると、こんな感じ、、
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フタの手前の部分に芯材を貼る。
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裏革に黒スエードを貼ったら
周囲を縫う、、、
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縫い終わり、、、
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ピアノ関係者専用楽譜鞄を作る その5

重い楽譜を満載しても良いように
補強とデザイン性を考慮して、
肩ベルトがぐるっと底を回る
設計にした。

まず、ベルトの中に床革で芯材を
入れて貼る。
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床革はへりを漉いて、角の部分は
切って三分割で貼る
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ベルトのへりを貼ったら、
まず真ん中に縫い目を入れて、
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そのあと両側に縫い目を入れる。
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角の部分は縫わずに、
直角に折り曲げた状態で
3面に3本ラインを
縫っていく、、、


iPhone 6s バッテリー交換

2018年12月、
中古で買った
iPhone 6s

どのくらい古いのか
分からないが、
バッテリーの減りは早く、
1日に何度も充電しなければ
ならなくなった。
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以前、iPhone 5cで自力でパネル交換2回、
バッテリー交換1回経験しているので、
今回も自分でやってみた。

クマソンで1700えん位のセット
工具一式と手持ち用リングが
付いている。
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まずは本体下部のネジを外して、
パネル部分を開く。
なんだかベトベトがついている。
あとで知ったがiPhone 6sは、
防水のベトベトがぐるっと入って
いるので、外す前にドライヤーで
温めるのが正しいやり方らしい。
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面倒なのでちょっとモギリながら
チカラで剥がして開いた。
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新しいバッテリー
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実は古いバッテリーを剥がすのが一番大変
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チマチマやっているうち何だか古いバッテリーが
熱を持ってきたので、慌てて作業場に行き、
しっかりしたペンチでグイと剥がしました。
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両面テープの跡をキレイに剥がして
新しい両面テープを貼り、
バッテリーをセットしたら、
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元どおり中のネジを締めて、
パネルを付け直して本体下部の
ネジを止めれば完了。

何事もなかったかのように
電源が入り、画面も中身も
元どおりになりました。
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あとは、充電してみて、
持ちが良くなっていたら
「成功」です。

あまり効果がなかったら、
別のバッテリーで、
またやってみることになります。





ピアノ関係者専用楽譜鞄を作る その4

前胴にポケットを縫い付けたら
蓋の止め金具を付けて、裏に金具を
隠す革を貼り、金具の周囲に
アップライトピアノのハンマーの
形にステッチを入れる。
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ファスナー部分を最初に縫って、
それから周囲を縫う。
後から思いついたペン差しも
付けてみた。
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今回の鞄は、重い楽譜を満載しても
良いように、厚手の芯材を入れる。
ボンテックスの特厚のものを貼った。
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ポケットは、端を脇に回り込ませる
ことでファスナー全開が可能になり、
領収書サイズがすんなり入るように
なった。
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前胴上辺には革を当てて縫った。
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現在進行形の作業現場の図
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ピアノ関係者専用楽譜鞄を作る その3

前胴ポケットの製作

まずはカットした革の裏面に
ボンテックスという芯材を貼る
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更に裏革として山羊の黒スエードを
貼る。表革より3ミリほど小さく
切ったもので、縫い合わせた時に
縫い目にかからないようにする。
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上辺は「へり返し」する。
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目打ちで印をつけ菱キリでひとつずつ
穴を開けていく。
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青い革に水色の糸、、
売ってなさそうな色使いで
素敵な鞄になりそう!
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ポケット前面に、マチを縫い付ける。
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更にファスナーを縫い付ける。
こちらのポケットには、
隣のスマホ用ポケットのラインが
伸びてグランドピアノの譜面台の
カーヴを描くラインを飾りに
縫い込んだ。
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前胴にポケットを縫い付ける。
革特有の性質で、角の部分は、
革を伸ばして合わせながら縫う。
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ピアノ関係者専用楽譜鞄を作る その2

革鞄をカタチにするには
まずは設計図、、

そしてそこから「型紙」を
作っていく。

暗中模索、五里霧中の中、
先に前胴のポケットを作る
ことからスタート!
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スマホが入る部分は普通にポケット
領収書が入る部分はファスナー式に
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ポケットの革と芯材を並べて
考えたり迷ったり、、、
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迷いながらも走り出した。

ポケットの前面の周囲を漉いて
芯材を貼って、周囲にマチを縫う。
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イメージが掴めないので、
カレンダーの紙で原寸大の
模型を作ってみた。 

本体には楽譜がピッタリ入れば良い。

何センチ分入れるか、迷って、
とりあえず70ミリで、、
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蓋のデザインは、もちろん
グランドピアノ!
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製作1日目は、半分くらいが
悩んだり迷ったり困ったり
しながら、紙で原寸大模型に
何度も触れて、、、

とにかくポケットを
縫ってカタチにしたい

革で何かを作る時、
時間を忘れて夢中になれる。
正月、元旦、、

作業は深夜まで続いた、、





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