2008年1月末預かりのYAMAHA4ストップリードオルガン、修理完了。
このオルガンは、製造番号322183、おそらく昭和13年頃の製造。
私の好きな機種で、赤い外装、YAMAHAの「Y」をデザインした透し彫り、細身の奥行きなど、他のオルガンにない特徴がある。
持ち主の方が、数年前に大きな楽器店で「直っている」ときいて買ったものらしいが、買ってすぐに音が出なくなりそのままだったらしい。修理で預かった時の状態は、いい加減な応急処置だらけで、その変な補修跡を剥がしたり、やり直したり、という手間が大変だった。時代が戦争に向かっていた時期らしく、本来なら真鍮であるべき鍵盤ピンが「竹」で出来ている。
リードオルガン修理は、うんざりするくらい時間がかかり、修理方法も難解で解決不可能なものが多いが、結局一番手間のかかる方法で、時間をかけて何とかなってしまう。このオルガンも、こうして直ってみると、その姿は非常に美しい、と思う。音色も古い鳴りだが、高音など意外に空気が通るらしく、主張のある響きがする。
このオルガンの修理の様子は、才気堂HP、にて順次掲載予定。
http://www.saikido.net
このオルガンは、製造番号322183、おそらく昭和13年頃の製造。
私の好きな機種で、赤い外装、YAMAHAの「Y」をデザインした透し彫り、細身の奥行きなど、他のオルガンにない特徴がある。
持ち主の方が、数年前に大きな楽器店で「直っている」ときいて買ったものらしいが、買ってすぐに音が出なくなりそのままだったらしい。修理で預かった時の状態は、いい加減な応急処置だらけで、その変な補修跡を剥がしたり、やり直したり、という手間が大変だった。時代が戦争に向かっていた時期らしく、本来なら真鍮であるべき鍵盤ピンが「竹」で出来ている。
リードオルガン修理は、うんざりするくらい時間がかかり、修理方法も難解で解決不可能なものが多いが、結局一番手間のかかる方法で、時間をかけて何とかなってしまう。このオルガンも、こうして直ってみると、その姿は非常に美しい、と思う。音色も古い鳴りだが、高音など意外に空気が通るらしく、主張のある響きがする。
このオルガンの修理の様子は、才気堂HP、にて順次掲載予定。
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